サップ、ケタ違いのパワーで圧倒
「チームW−1」の武藤、サップ組が新日本の蝶野、天山組を撃破した。開始からサップがケタ違いのパワーで新日本頂上コンビを圧倒。120キロの天山を軽々とリフトしてリングにたたき落とした。最後は2メートル以上の高さから天山をパワーボムでたたきつけてフォールを奪った。
リングにはさまざまなドラマがあった。首の故障で欠場していた蝶野の78日ぶりの復帰戦だった。武藤にとっては全日本に移籍して以来、初めての古巣リング復帰だった。「1・4はプロレスを見せる。そういう意味でも武藤に出てほしい」。蝶野の呼びかけで試合が実現した。
しかし、やはり主役はサップだった。パワーに加えてこの日は武藤の必殺技でもあるシャイニングウィザードも披露。会場を何度も沸かせた。12月31日に曙を1回KOで撃破してわずか中3日。プロレスラーとしての素質の高さを見せつけた。「次はムーンサルトも見せたい」と試合後はご機嫌だった。
写真=蝶野(左)にシャイニングウィザードを決めたサップ
永田、健介との遺恨マッチ制す
永田が遺恨マッチに勝利を収めた。開始から佐々木と激しく張り手を応酬し、場外乱闘で大流血戦になった。一時は激しい出血で意識もうろうとなったが、10分すぎにリング中央でナガタロックVを決めて、最後はレフェリーが試合を止めた。
一昨年末、東京ドーム大会を控えた時期に新日本を電撃退団した佐々木に、選手たちの反発は激しかった。永田も「一丸となっている時に台無しにして出ていった。つぶして遺恨を清算する」と話していた。試合後も「もう闘うつもりはない。あいつの居場所はここにはない」と怒りは収まらなかった。
一方、敗れた佐々木も「オレは負けていない。ギブアップなんかしていない。だれが止めたんだ。あんな男にギブアップが奪えるか」と、レフェリーストップという結末に不満をぶちまけた。
写真=血まみれになりながら頭突き合戦を繰り広げる永田(左)と佐々木
藤波、あっさりと引退撤回
新日本社長の藤波辰爾があっさりと引退を撤回した。大みそかの猪木祭で猪木と引退試合を約束。リング上にガウンを着て登場したが、猪木は姿を見せなかった。7日に胆のう結石の手術を控えている藤波の体調に配慮してあえてリングに上がらなかった。棚橋に「体を治して戻ってきて、オレと戦って下さい」と呼びかけられた藤波は「必ず万全の体調でリングに戻ってきます」と復活を宣言した。
満員5万3千人
新日本の東京ドーム大会に熱気が戻ってきた。会場は5万3000人の大観衆で埋まった。昨年より3000人、同10月の興行より6000人動員が増えた。武藤の2年ぶりの参戦。佐々木の1年ぶりの復帰。そして天龍、サップの登場と、あらゆるプロレスに会場が沸いた。観戦したアントニオ猪木は「この前はあまりに元気がなかったが、戻ってきた選手もいたし、新日本の奥深さを感じた。今年のテーマは生まれ変わる新日本」と満足げだった。
写真=テレビカメラマンの格好で現れたアントニオ猪木
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