小島V6…即失神/全日本
<全日本:大阪大会>◇8日◇大阪府立体育会館◇3500人
全日本の3冠王者小島聡(35)が苦難のV6に成功した。TARU(41)と対戦し、開始直後から相手軍ブードゥーマーダーズ(VM)の不法乱入と反則で流血したが19分6秒、必殺ラリアット3発から執念の勝利を収めた。ところが試合後に本隊の諏訪間幸平(29)が乱入し、突然のVM入りを宣言。小島は投げっ放しのジャーマンから失神させられ、今後の3冠戦線が混乱状態に陥った。
小島の黄金の右腕が小悪党の息の根を止めた。最後はラリアット3発からTARUをフォール。防衛回数を6に伸ばした瞬間、まさかの結末が待っていた。Tシャツ姿の諏訪間が乱入。投げっ放しのジャーマンを仕掛けられ、王者がリング上で失神した。本隊の後輩から受けた屈辱的な裏切り行為に、怒りは爆発だ。
「何が起きたんだ? ここにベルトがあるから防衛できたんだろ。でも、何もうれしくねえぞ!」。本来なら川田の持つ最多V10を今年中にも追い抜くための第1歩。喜びにあふれるはずが「あとはノーコメント」と言い残して消えた。
リングでは「鶴田2世」と期待されて04年にデビューした諏訪間に、マイクで痛烈批判された。「おい、小島っ! お前が団体のトップを張っているのが納得いかない。オレはVMに入って好き勝手にやらせてもらう」。小島の救出に駆けつけた社長の武藤に張り手をかまし、健介、曙までにらみつけた。主役は完全に奪い取られた。
試合は3冠王座への執念がにじんだ。TARUが所属する悪党軍VMのYASSHIらがセコンドにつき、場外ではTARUの拳に額を割られて流血に追い込まれた。それでも正義感を武器に、体1つで逆転勝利。次期挑戦者に大悪党ムタを指名したその予行演習を終えたつもりだった。しかし、諏訪間の反逆行為で3冠戦線は大混乱に陥った。記録と記憶に残る王者を目指す男に、想定外のライバル出現。小島は06年、さらに困難で逆風の防衛ロードを歩くことになった。【横田和幸】
[2006/1/9/09:18 紙面から]
写真=投げっ放しジャーマンで小島をマットに沈める諏訪間(左)(撮影・岡潤一)
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