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健想がメキシコのメジャー団体と契約

鈴木健想と妻の浩子は世界時計を指さし、次の標的に定めたメキシコでの活躍を誓う

 ハッスルで活躍中の鈴木健想(31)がメキシコのメジャー団体CMLLと契約した。14日、米フロリダ州タンパの自宅へ戻るため渡米した本人が明かした。4月からの半年契約。マンションに専属運転手が付くVIP待遇でトップヒールとして迎えられる。昨年7月のWWE解雇後、地球3周分を超える約12万2020キロを移動して世界のリングを行脚した苦労が実った。

 鈴木は満面の笑みで成田空港に現れた。「辞書を買って、家庭教師も付けて、スペイン語を覚えたい」。自然と言葉がはずむ。渡米直前、メキシコCMLLとの契約が決まった。ただの選手契約ではない。最高級の報酬が保証される上、マンションと専属運転手付き。自宅への旅費まで出る。超VIP待遇だった。

 昨年、2度CMLLのリングに立った。ヘビー級のスター選手、ドス・カラス・ジュニアの敵役として、観客のブーイングを浴び続けた。中身の入ったペットボトルを投げつけられた。「まるで国際問題に発展しそうだった」(鈴木)。その戦いぶりが団体幹部に認められた。

 米国最大のメジャー団体WWE復帰を目指す鈴木にとって、願ってもない話だった。CMLLは70年以上の歴史を誇る老舗団体で、米国にもテレビ中継されている。「メキシコでトップに立って、世界中のファンに名前が知られるまでやる」。このチャンスを米国再進出への足掛かりにする決意だった。

 昨年7月にWWEを突然解雇された。自分に失望した。3日間、食事も取らず部屋にこもった。そのどん底から救い出してくれたのは、知人の元米国人メジャーリーガーの言葉だった。「大切なのは続けること。同じ日本人の野茂も、何度解雇されても挑戦をやめない。あきらめたら、お前は挑戦者とは認められない」。この一言で目が覚めた。

 同10月、WWE復帰の目標を掲げて世界行脚に出た。世界中で顔と名前を売り、プロレスの幅を広げた。必ず努力が実ると信じて戦い続けた。米国での道場マッチから、メキシコやドイツまで足を延ばした。4カ月間で約12万キロ。地球3周分を行脚した。

 1月30日、WWEのオーランド大会に招待され、マクマホン会長から思いがけない言葉をかけられた。「活躍はずっと見ているよ」。鈴木は自分の考えが間違っていなかったと確信した。しばらくはメキシコとハッスルが軸になる。「3月で契約が切れるハッスルとも再契約してもらえる活躍をしたい」。その先には再びWWEで活躍する自分が見えている。【来田岳彦】

[2006/2/15/09:58 紙面から]

写真=鈴木健想と妻の浩子は世界時計を指さし、次の標的に定めたメキシコでの活躍を誓う


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