強いぞ曙!3月IWGP戦も/新日本
<新日本:東京大会>◇19日◇両国国技館◇観衆8000人
曙(36)がIWGP王座挑戦への関門を1つ突破した。長州力(54)と組み、王者ブロック・レスナー(28)中邑真輔(25)組と激突。長州が12分49秒、レスナーのバーディクトに沈んだが、巨体を生かした迫力十分の戦いを見せ、持ち味を出し切った。長州だけでなく、相手のレスナー、中邑からも力を認められ、早ければ3月19日の両国大会での王座挑戦も視野に入ってきた。
観客席のどよめきが、大きな歓声に変わった。曙が、筋肉の塊をぶつけるようなレスナーのラリアットを仁王立ちで受け止めた。2発、3発と続いても倒れない。藤田、蝶野、中西、永田、中邑−。新日本を代表する選手たちがなぎ倒された剛腕を、はね返した。
レスナー「貴重な経験をさせてもらった。戦ってみていい選手だと分かった。尊敬しているよ」。
言葉を証明するように試合後、曙の左手を高々と挙げて敬意を表した。IWGP王座挑戦者として受け入れることに異存はない。
中邑「えたいの知れない人間とやった気がする」。
新日本のレベルの高さを見せつけると宣言していたが、巨体から繰り出されるパワーに脱帽した。
長州「やっぱりすごいよ。IWGPの挑戦者候補に100%入るよ」。
現場監督として、王者になれる素材という思いを強くした。次のビッグマッチ、3月19日両国大会での挑戦も現実味を帯びてきた。
力士として頂点を極めた国技館で昨年8月のWRESTLE―1以来2度目のプロレスリングに燃えた。天井部分には32枚の優勝額が飾られ、曙が最後に賜杯を抱いた00年九州場所のものもある。古いものから外されるため最後の1枚になっているが、その下でぶざま姿は見せられなかった。
そんな曙とレスナーの力と力のぶつかり合いは、6割ほどの入りだった客席を満員のような熱気に変えた。菅林直樹副社長は「これからもっと出てほしい。既にオファーは出しました」。待望の看板選手。離したくないという思いは、自然と口調を熱くさせた。
だが、総合格闘技で結果を残せず、プロレスのキャリアもまだ1年足らず。世界標準を体感したからこそ曙は、足元を見詰める。「(挑戦を)まだ言える立場じゃない。経験の差を感じたし、まだまだ勉強しなければいけないことがある」。それでも「プロレスラー曙」の魅力と期待は、さらに大きくなった。【来田岳彦】
[2006/2/20/12:34 紙面から]
写真=曙はレスナーを軽々と持ち上げる(撮影・柴田隆二)
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