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2005/12/13
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ファッション・コスメ業界にゲイシャ旋風
芸者の世界を美しい映像で描いた「SAYURI」が、アメリカのファッション・コスメ業界にゲイシャ・ブームを巻き起こしています。
最近のハリウッドでは「ラスト・サムライ」に始まり、邦画のリメークが制作されるなど、日本に注目が集まっています。そんな中で、今度は日本の伝統文化である芸者の世界を描いた「SAYURI」が公開され、ゲイシャがハリウッドの新しいトレンドとなっているのです。
アパレルメーカーのバナナ・リパブリックが、着物や和装にインスピレーションを受けた靴やドレス、ジャケットなどこの冬限定のラインを発売。店内には同作品のポスターを貼るなど、大々的に「ゲイシャ・キャンペーン」を展開中なのです。着物柄を使ったトップスやシルクのドレスなど45点がそろっており、値段は38ドルから198ドル。今年のクリスマス商戦の売れ筋となっているそうです。すでに売り切れの品も続出で、若者を中心にゲイシャ・ルックが今冬のトレンドとなっているのです。
そして、美容メーカーのFresh(フレッシュ)は、映画のタイトルを使った「Memoris of a Geisha eau de parfum」と名づけた香水や、白粉、洗顔料やローション、入浴剤など「ゲイシャ・コレクション」を発売しました。単なるネーミングだけでなく、原材料に酒や米ぬかを使用するなど、本格的に日本文化を取り入れた商品として注目を集めています。桜をモチーフにしたパッケージで、アジアらしさも演出、18・50ドルから125ドルまで様々な商品がそろっています。「ゲイシャのような白塗りメークではないが、彼女たちのように美しくなれるコスメ」というコンセプトなのだとか。売り上げは上々で、「予想の2倍以上」という声も出ています。
その他にも、Icon Handbagus and Shoesでは同作に登場する美しいシーンの数々を皮や布に焼き付けた靴やバッグなどをゲイシャ・シリーズとして発売。ビバリーヒルズの店舗で買えるほか、ネットでも販売しています。シルク地に竹やぶがプリントされたバッグや桜が咲く日本庭園柄のパースなどが人気で、55ドルから425ドルまで幅広い商品を取りそろえています。
また、世界的なお茶メーカー、ザ・リパブリック・オブ・ティーも、桜の花びらを煎茶とブレンドした「スプリング・チェリー・グリーンティー」を発売。同作品で主役のさゆりを演じたチャン・ツィイーの写真が、パッケージを飾っています。人形メーカーのトナー・ドールズでも同作品に登場する芸者の着せ替え人形「ゲイシャ・コレクション」を発売する予定だそうです。
また、アメリカ人のカメラマンが本物の芸者を撮影した写真展「Geishas」もハリウッドで開催中と、とにかくゲイシャが大人気。車を運転していると、ロサンゼルスのいたるところでチャン・ツィイーのアップの顔写真を使った「SAYURI」の巨大なビルボードが目に留まり、ショッピングモールに足を運べば「ゲイシャ」の文字と共に様々なゲイシャ商品が売られています。
関係者によると公開後の作品の反響は大きく、このゲイシャ・ブームはまだまだ続きそうです。この冬は「ゲイシャ・ビューティー」旋風がハリウッドを席巻することでしょう。
(このコラムの更新は毎週火曜日です)
【千歳香奈子】