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第391回    笑福亭鶴瓶  
2003.12.07付紙面より

笑福亭鶴瓶
写真=撮影していたのは最初の20分だけ。後の1時間はカメラを置いて鶴瓶師匠のしゃべりを聞き込んでいました。面白いからじゃありません、師匠があまりにも「熱い」男だったからです。バラエティーで培った笑いを一切廃して高座に上がる姿勢を聞いたとき、本当にこの人は落語を愛しているんだなと、こちらも熱い気持ちになったほど。まるで火祭りに参加しているような気分でした。
(撮影・鈴木豊)

脱毛するほど落語

 温厚そうな愛妻家だが、いざとなれば自分の子を殴る。テレビにはちゃらんぽらんそうに映り、勢いあまって下半身もさらけ出したりするが、本職の落語にはどこまでもストイック。昔はアフロヘアで目立っていたが、今では脱毛個所が目立つ始末。これらすべてが笑福亭鶴瓶(51)だ。実に懐が深い。デビューして30年余り。「異端児」と言われつづけながら、多くの人から愛される理由はこの辺にありそうだ。


イチローと川藤

 「何しとんねん。もう待ってはるやないか!」。

 インタビュー前、別室から聞きなれたダミ声が響く。そして、カジュアルな格好で現れた鶴瓶の第一声は「すみません」だった。マネジャーがタクシーを降りるときに、携帯電話をなくしたことに気付き、大慌て。結局「かばんの中」にあったいうオチがついた。

 テレビ、ラジオで計9本のレギュラーを抱える超売れっ子だ。落語の諸先輩方に敬意を示し「落語をしない噺家(はなしか)」と言ってきたが、昨年から変わった。きっかけは9月に春風亭小朝(48)に招かれて国立劇場で、古典落語「子はかすがい」を演じたことだった。今年2月に小朝、鶴瓶、立川志の輔、林家こぶ平ら人気落語家が結集して「六人の会」を発足。「落語界に革命を」と動き始めた。

 「小朝さんは落語界のプリンス。いわばイチローですからね。『出てくれ』と頼まれたときは、うれしかったですよ。僕は(元阪神の)川藤ですから。まあ、川藤は川藤でおもろい生き方だと思いますけどね(笑い)」。


あの頃は鉄砲玉

笑福亭鶴瓶

 強烈なインパクトを与えたためか、いまだにアフロヘアのイメージが残る。

 「あれは30歳でやめたんです。落語家になる前からやってて、オーバーオールとその頭が『トレードマーク』って言われだして、それがごっつ嫌でね。みんな喜ぶやろう、と思ってバッサリ切ったんです」。

 単にあまのじゃくなのか、反骨心が強いのか。破天荒な言動で世間を騒がせたことは多い。72年に6代目笑福亭松鶴に入門、4日目には早くも師匠を訪ねてきたベテラン新聞記者に食ってかかった。22歳でレギュラーを務めたラジオ番組では、中学生からの悩み相談で、その父親の医師と電話で口論となり「○○病院には行くな!」と叫び、降板したこともある(その後、署名運動が起こり番組復活)。

 75年のテレビの生放送では“開チン”騒ぎを起こして、テレビ東京から出入り禁止を受けた。今年5月、やっと解禁になったばかりだ。

 「あのころは若くてね。鉄砲玉のような人間でしたから。(番組)降ろされてもどうでもええわ、ってなもんですよ」。

 落語家だが、タレントといわれることも多い。

 「タレントって本当に難しいですよ。軽く見られたりしますから。でも落語界には僕みたいな人間も戦力として必要なんです。『客寄せパンダ』であろうと。マスコミに知られていないと、客が来ないから。仮に50歳まで落語一筋でやってきた人間がいたとして、そこからマスコミに出ようとしても絶対無理。それだけこの世界は厳しいんです」。


妻笑わせ子叱る

 今年10月に結婚30周年を迎えた。出会いは学生時代だった。玲子夫人(52)は当時、「赤とんぼの唄」で有名な「あのねのね」のボーカル。清水国明(53)原田伸郎(52)に加え、鶴瓶も初期メンバーに名を連ねていた。とにかく「玲子ちゃん」にぞっこんだった。

 「ある日、大教室に呼び出したんです。『落語やったる』と。いざやったら、ひっくり返るくらい笑ってね。そんときのパワーはこれまでで一番だったと思いますよ。好きな子を笑わしたろうと必死でしたから。まだ付き合う前で」。

 今でも愛情は薄れない。

 「ずっと2人ですよ。昨日も飯を食いに行きました。その前は有馬温泉に行きました」。

 玲子夫人はどういう存在なのか?

 「この人に何かあったら何人(なんびと)たりとも許さない、って人でしょうね。ほんまに、この人が死ぬんやったら、おれが先に死んだろうと思いますね。それは30年間変わらないです」。

 照れはない。真顔で語る。「初めてのセックスは嫁やった」ともテレビで公言している。笑いなしで、まっすぐだ。

 垂れた細い目からは想像できないが、2人の子供から見ると「厳格な父」だそうだ。長男(25)が反抗期だった中学時代には、玲子夫人にきつく当たるのを見て、口の周りが血だらけになるまで殴った。

 「ある朝、引きずり回してボコボコに殴ったら『ウー』言うてね。『何、ウー言うとんねん』と蹴っとばしてから『血、ふいて、はよ学校いけ!』って送り出しました」。

 「鉄拳制裁」の標的は息子だけではなかった。1度きりだが長女(27)にも手を出した。14歳のときだ。

 「勉強なんかせんでもいいんですけど、だらだらした生活されるのが嫌なんですよ。そのときは娘が電話しながらテレビ見て、寝とったんです。『電話かテレビ、どっちかにせぇ』って言うたら知らん顔して。もう1度怒鳴ったら、娘が初めて僕をにらんだんです」。

 堪忍袋の緒が切れた。

 「受話器を取り上げて『パーン』と殴ったら『ギャー』って言いましたよ」。そして突き放した。「これ以上は怒らん。あとは自分で生きていけ!」。すると彼女が居直った。正座して「また、たたいてください。ちゃんとしますから、たたいてください」。

 「泣きそうでしたよ。でも、怒ってたたいた人間がポロポロ泣いたらあかんし、必死にこらえました。翌朝、娘から『おはよう』って声を掛けてくれたんで、ほっとしましたね」。


あほな“ポロン”

笑福亭鶴瓶

 後頭部に脱毛個所があり、徐々に拡大している。マネジャーが「隠してください」と言い張るのも聞かず、仕事のとき以外はオープンにしている。

 「これ、いつごろからか言うたら、ややこしくなるんですけどね。27時間で、ポロンと出したときあるでしょ? 実は、あの次の朝からなんです」。

 「ポロン」とは下半身のこと。フジテレビ系「27時間テレビ」放送中の6月29日午前2時すぎ、酔って寝ていた鶴瓶が起き上がったときに巻いていた布団がずれて、再び“開チン”してしまった。翌朝、マネジャーが500円玉ほどのブランクを見つけた。

 「やっぱり神経使ってたんでしょうね。でも、ええ年して、あほなことしたと思いますわ。それでも周りの人が僕に気を使ってくれて、かばおうとするんです。(明石家)さんまも『兄さんのせいやない』って。悪かったなと思います」。


生きる限り高座

 だが、脱毛の原因はそれだけではなさそうだ。そう感じさせるほど、落語への意気込みがすさまじい。

 「今までの自分を封印して落語やってるんです。自分のキャラを殺して、素材の良さを出そうと。例えば大学祭(学園祭)なんかで、二十数年間やってきたように、日常のことをしゃべって笑わすことは、なんぼでも自信あります。ここというツボが全部分かりますから」。

 フリートークの妙で、絶大な支持を得てきただけに、説得力がある。

 「落語では、何がおかしいか分からんところでウケることがある。そのポイントは自分の中でつかんでないと嫌なんです」。

 街では「鶴瓶さん、何で落語せーへんの?」とよく尋ねられる。その度に「おれは定期的に一門会もやってるで。おまえがこーへんのやないか」と昔は思っていた。だが今は違う。

 「おれが悪いんですよ。ええ格好するわけじゃなく。落語会に行かせないムード、行ってもおもろないというムードがあったんやから。落語家は落語をやってたらいいという人もいますが、落語が日常会話に出るように身近にするのも落語家の商売。でないと『天然記念物』のようになる。『落語は眠くなる』と思われたらあかんわけです」。

 落語への思いを語りだすと自然と熱くなる。移動の際は常に落語のテープを持ち歩き、少ない休日も資料集めで終わる。

 「生涯落語家? そりゃもう、そのためにこの仕事選んだんです。生きている限り高座に上がりたい。日本人って、肩書つけるの好きでしょ。でも、それにあぐらをかいている人が多い。なったからこそ頑張らないといけないのに。僕も30年の蓄積を武器にしつつ、落語家としてもっと頑張らな。今しゃべりながら、自分に言い聞かせているんです」。


いつも「助けてくれる」信頼感

 テレビ東京系「きらきらアフロ」で共演するオセロ松嶋尚美(32) 鶴瓶さんは事務所(松竹芸能)の大先輩やけど、親しみやすいから、つい錯覚してしまいます。相方(中島知子=32)以外で一番、仕事をしていて安心できる人です。私がオチなしで勝手にしゃべっても「鶴瓶さんが助けてくれるわ」と。しんのしっかりした人やから、間違ったことしたら怖そうやけど、まだ幸い? 怒られた経験はないですね。健康管理もしっかりしていて、いつもおなかにラップを巻いています。ただ楽屋で鼻毛を1本1本抜いて並べるのはやめてほしいです。これからも、私だけの鶴瓶さんでいてください!


 ◆きらきらアフロ◆ 鶴瓶とオセロ松嶋が収録中の約40分間、しゃべり続けるテレビ東京系の深夜番組。テレビ大阪制作で01年にスタートし、今年1月からは同局制作バラエティーで初の全国ネットに。世間の出来事や観客からの話題で笑いを引き出し、人気を集める。


 ◆「笑福亭鶴瓶落語会」 04年2月7、8日に東京・青山円形劇場で東京で2度目の「鶴瓶落語会」を昼夜計3公演行う。問い合わせは、チケットぴあ(電話)0570・02・9988。前売り全席指定3800円。14日発売。


 ◆笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべ) 本名・駿河学。1951年(昭和26年)12月23日、大阪市生まれ。京都産業大中退。72年、6代目笑福亭松鶴に入門。ラジオ大阪「ぬかるみの世界」などの司会で人気に。86年に東京進出。フジテレビ系「笑っていいとも!」のレギュラーで、全国区の知名度を得る。現在、日本テレビ系「ザ! 世界仰天ニュース」などに出演中。173センチ、74キロ。血液型O。


(取材・市川知幸)

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