
犬童監督「映画から物語生む」
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| 監督賞の犬童一心監督(中央)。左から青山吉良、洋ちゃん、1人おいて歌沢寅右衛門。右は黒木和雄監督(撮影・長谷川元明) |
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「メゾン・ド・ヒミコ」「タッチ」で監督賞を受賞した犬童一心監督(45)は、前年の同賞受賞者の黒木和雄監督(75)から盾を受け取り、感激しきりだった。黒木監督の「竜馬暗殺」の大ファン。そのあこがれの存在から「追いつき、追い越されたという感じで。お名前も大変な名前ですが、作品も負けていない」と称賛され、「緊張しました。壇上で『竜馬−』の話をしようと思ったんですが、話が長くなるのでやめました」と照れ笑いを浮かべた。
本や漫画の原作が多い今の映画界で、ゲイをテーマにした「メゾン−」は構想から5年かけ製作したオリジナル作品。「本で映画の企画を考えるのでなく、映画から生まれる物語を作っていきたい」と映画人としての意地とこだわりも口にした。来年は「青春」と「大人の物語」がテーマの2本が決まっている。戌(いぬ)年も「犬童作品」が席巻しそうだ。【岩田千代巳】
[2005/12/29 紙面から]
◇犬童一心(いぬどう・いっしん)1960年(昭和35)6月24日、東京都生まれ。高校時代から自主映画を製作。79年「気分を変えて?」がぴあフィルムフェスティバルに入選。CM制作をしながら、95年「二人が喋ってる。」で長編映画デビュー。03年「ジョゼと虎と魚たち」がヒットし、ブルーリボン作品賞ノミネート、芸術選奨新人賞など受賞。
◆「メゾン・ド・ヒミコ」 ゲイのための老人ホームを建てた元ゲイバーのマスター照雄(田中泯)。がんで余命わずかな照雄を思う恋人の春彦(オダギリジョー)は、娘の沙織(柴咲コウ)に父の死期を伝え、ホームを手伝ってくれないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だったが、破格の日給と遺産話に心動かされ、ホームへとやって来る。
◆「タッチ」 あだち充氏の人気コミック実写版。上杉達也、和也の双子の兄弟(斉藤祥太、慶太)と、隣家の浅倉南(長沢まさみ)は幼なじみ。3人は明青学園に進学。弟・和也は、甲子園に行きたいという南の夢をかなえるため、野球部のエースとして活躍。兄・達也はさえない落ちこぼれ。そして西東京大会決勝の朝、3人に突然の悲劇が襲う。
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