大相撲懸賞旗に力道山、映画配給元がPR
プロレスラーで元力士の力道山が、8日初日の大相撲初場所(東京・両国国技館)で、56年ぶりに土俵に“復帰”する。日韓合作映画「力道山」(ソン・ヘソン監督、3月4日公開)のPRのため、配給会社が懸賞旗を出すためで、場内アナウンスで「力道山」の名前が響き渡ることになる。
懸賞金は8、14、15、21、22日の横綱朝青龍の取組に出される。懸賞旗は白地に映画ロゴに使用されている力強い字体で「力道山」と書かれた。上部には太陽をイメージする赤のグラデーションが入っている。第2次大戦後の日本に勇気を与えた力道山が太陽のような存在という意味で、デザインが決定したという。懸賞金は5本で計30万円。
朝青龍の取組に懸賞金を出す理由について、配給のソニー・ピクチャーズは「力道山の力士時代は外国人が横綱になることは難しいとされていましたが、現在は、朝青龍をはじめ外国人力士の活躍が非常に目立っています。同じアジア人の活躍を力道山も喜んでいるのではと思い、彼の思いを土俵によみがえらせることにしました」と説明する。力道山は50年に関脇で引退、角界を去った。映画では、朝鮮半島生まれのため昇進に限界を感じていた苦悩などが描かれている。
これまで映画の懸賞旗は、故松田優作さんの遺作「ブラック・レイン」や「ドラえもん」などの例がある。同作は韓国俳優ソル・ギョング(37)が力道山、中谷美紀(29)が妻を演じた。
◆力道山光浩(りきどうざん・みつひろ)本名・百田光浩。1924年11月14日、現在の北朝鮮に生まれる。40年に二所ノ関部屋に入門、46年11月場所新入幕。強烈な突っ張りで入幕2場所目に、優勝決定戦に進出。49年に関脇昇進したが、翌年大関をかけた場所直前、引退した。幕内通算成績は、75勝54敗15休、殊勲賞1回。プロレスに転向し、53年日本プロレス協会を設立。張り手を応用した空手チョップで国民的人気を獲得。63年12月15日、キャバレーで刺されたけがが原因で死去。39歳だった。
[2006/1/6/07:33 紙面から]
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