小泉首相検討指示、NHKチャンネル削減
小泉純一郎首相(64)は1日、首相官邸で竹中平蔵総務相(54)にNHKのチャンネル数削減を検討するよう指示したことを明らかにした。NHKの国際放送強化に関連し「NHKは局数が多すぎる。海外への発信を重視するなら、今までの部分を縮小しなければならない」と述べた。NHK改革は、竹中氏の私的懇談会で議論され、ラジオも含め8つあるチャンネル数の削減などが検討課題になっており、首相指示は大きな影響を与えそうだ。
首相は竹中氏に対し「日本がどういう国なのか発信することは重要」と国際放送強化の必要性をあらためて指摘。その上で「ただそれはNHKの拡大路線を言っているのではない」と強調し、NHKが肥大化しないようくぎを刺した。
NHKは、国内では地上波テレビ、衛星放送、ラジオで計8チャンネルを保有。ほかに国際放送で、全世界向けや特定地域向けのNHKワールド・ラジオ日本(短波放送)、NHKワールドTVなどを持つ。
首相は2月上旬に、国内向け、海外向けの英語放送拡充を竹中氏に指示していた。一方で竹中氏の「通信・放送の在り方に関する懇談会」は、NHKの事業範囲が広いという認識でほぼ一致。NHKのコーポレート・ガバナンス(企業統治)の強化、受信料制度の在り方、公共放送の範囲の明確化−などをテーマに、6月にも結論を出す予定。懇談会では、NHKが子会社などを多数抱えていることも問題視し、スリム化を求めるものとみられる。
こうした動きに対し、NHKは抵抗しているが、チャンネル数については民放からも「多すぎる」との指摘が噴出しており、劣勢。首相が公に指示を出したことで、NHKのチャンネル数削減の流れが一層加速するのは必至だ。
[2006/3/2/07:38 紙面から]
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