久世光彦さん通夜に森繁久弥ら1100人
2日に虚血性心不全のため死去した演出家で作家の久世光彦(くぜ・てるひこ)さん(享年70)の通夜が6日、東京・文京区の護国寺桂昌殿で営まれた。40年来の親交のある森繁久弥(92)や代表作「寺内貫太郎一家」などの出演者ら約1100人が参列した。
白い花で飾られた祭壇でたばこを手に笑う久世さんの遺影は、1月に写真家荒木経惟氏が雑誌グラビア用に撮影した写真だった。生前、久世さんが葬儀用に選んだという。棺(ひつぎ)には1人息子烈さん(28)がプレゼントしたマグカップ、死の前日に届けられた最新の文庫本「美の死」、天国でも書けるよう原稿用紙と鉛筆と消しゴム、愛用の「缶入りショートピース」などが納められた。
テレビ、映画、舞台、小説と幅広く活躍しただけに、弔問の長い列ができた。週刊新潮に久世さんの聞き書きでコラム「大遺言書」を連載中だった森繁は、急死から3日たった前日初めて悲報を知らされた。ショックは大きかったが最前列で通夜を見守り、「息子のように愛した、こんな大事な人が、久世ちゃんがなぜ私より先に逝(い)くのだろうか…。残されたものはたまらない。70歳とは早すぎるし、もったいない。どうぞお静かにお休みください」と文書でコメントした。
[2006/3/7/09:43 紙面から]
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