第29回 河口湖 日刊スポーツマラソン
 河口湖日刊スポーツマラソンは、海外4レースと姉妹提携、2レースと協力関係を結んでいる。いずれも各国を代表するマラソン大会で、運営も万全、コースも多彩。レースはもちろん、観光、食事、人々との交流もできるので、1度は体験してみたい。
ニュージーランド・ロトルアマラソン(04年5月1日開催)
40回記念大会、藤原が5位入賞
5位に入賞した藤原康至 ◆今年の結果
◇2004年5月1日◇ニュージーランド・ロトルア湖1周42・195キロ◇参加=4280人◇雨、気温15度

 河口湖日刊スポーツマラソンから派遣された藤原康至(22=徳島)が、2時間29分52秒で走り、初めての海外マラソンで5位入賞を果たした。優勝は2時間23分40秒のD・ワランダー(ニュージーランド)。女子は、T・クリソルド(ニュージーランド)が2時間43分15秒で制した。

 藤原は自己ベストから5分以上おくれたものの、「完走できてほっとしてます」と表情はにこやかだった。
 今春大学を卒業、就職したため練習環境が変わり、フルマラソンに必要なロードでの長距離練習が充分できなかった。さらに大会直前まで体調を崩し、2日間入院。調整ができず、スタミナに不安を残して臨んだ大会だった。それでも「招待選手として参加するので、ベストを尽くしたかった」と、前半から積極的に飛び出し、レースを引っ張った。
 アップダウンが続く後半に入ると、スタミナが切れ、スパートをかける他の選手について行けず順位を落とした。しかし「(後半は)足が動かなくてリタイアも考えたけど、沿道からのたくさんの声援で頑張れた。自己記録は更新できませんでしたが、(2時間)30分を切っての5位は上出来です。また機会があれば、是非参加したい」と満足げに語った。

写真=5位に入賞した藤原康至(右)

▽男子成績
1位:D・ワランダー(ニュージーランド)2時間23分40秒
2位:P・コストリー(ニュージーランド)2時間25分56秒
3位:M・ドラビスキー(ニュージーランド)2時間26分55秒
5位:藤原康至(徳島)2時間29分52秒
▽女子成績
1位:T・クリソルド(ニュージーランド)2時間43分15秒
2位:N・キャロル(ニュージーランド)2時間43分44秒
3位:G・オルーク(ニュージーランド)2時間49分5秒

 ロトルアは温泉でも有名な観光地で、湖を中心とした景勝地である点など立地条件は河口湖と共通点も多い。レースに参加しなくても、観戦や応援でも満足できるツアーが楽しめるため、GWを利用して、毎年多くの日本人が参加している。2004年は40回記念大会として、盛大に開催された。



香港国際マラソン(05年2月27日開催)
河野が5位入賞(04年大会から)
◆今年の大会結果
 ◇2004年2月8日◇香港・ネイザンロードスタート〜香港コンベンションセンターゴール◇参加24000人◇雨、9度

 アジア最大のマラソン大会「香港国際マラソン」が開催され、河口湖日刊スポーツマラソン女子総合3位で招待された河野真己(22=明学大4年)が2時間53分5秒でフルマラソン女子5位入賞を果たした。優勝は男子がK・トーマス(25=ケニア)で2時間17分17秒、女子はG・カールシュ(44=デンマーク)で2時間42分19秒だった。

 「きつかった」といいながらもゴール後の河野は笑顔だった。03年11月の東京国際で「学生最後の思い出に一回だけ」とマラソン初挑戦。しかしその2週間後には友人から強く誘われ、河口湖マラソンに出場していた。「きついのはいや。フルはもう走らない」と、社会福祉士の国家試験、卒業論文提出に奔走していた1月初旬、香港マラソン出場の依頼を受けた。初の海外大会に「今度こそ最後」と自分を奮い立たせ、自己ベスト更新。「ここまで来たら40分台を狙ってみたい」と大学卒業後も競技をマイペースで続けていくことを決めた。

 社会人ランナーとして競技を続ける河野には、河口湖マラソンをサポートする明治製菓から「アミノ2000」が贈呈された。「アミノ2000」は、トレーニングで酷使したアスリートの体をスムーズにリカバリーするための材料「アミノ酸」を理想的な形(ペプチド&アミノ酸:バリン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン、アルギニン)で摂れるタブレット。香港から帰国後練習を再開した河野も「2部練をしても、疲労が残らない」と効果を確認した。


ベルリンマラソン(04年9月26日)
渋井陽子が日本新記録でV(04年大会から)
日本新Vの渋井 ◆今年の大会結果
◇2004年9月26日◇午前9時(日本時間午後4時スタート)◇小雨、気温9度、湿度94%◇ブランデンブルグ門スタート・ゴール42.195キロ

 黄金時代の女子マラソン界にまた1人、女王が誕生した。渋井陽子(25=三井住友海上、写真)が2時間19分41秒の日本新記録で優勝した。河口湖日刊スポーツマラソン男子派遣選手の神田哲広(29=東洋大職員)は2時間34分28秒で93位に沈んだ。男子はリモ(ケニア)が2時間6分44秒で優勝した。

 渋井はアテネ五輪代表を逃した悔しさを爆発させた。女王高橋尚子の記録を3年ぶりに5秒更新し、世界歴代4位に入る快走で復活した。マラソンと1万メートルの2種目日本記録保持は88年までの増田明美以来。来年の世界陸上(ヘルシンキ)出場を視野に入れながら、08年北京五輪への力強い第1歩を踏み出した。

 神田は2時間18分35秒の自己ベストには遠く及ばなかったが「体調を考えれば上々のタイム。最高の思い出になりました」と通算6回目のフルマラソンを振り返った。スタートから中間点までは渋井をピタリと追走。最後は離されたが「渋井さんの走りを勉強しました。日本新記録に立ち会えて幸せ」と笑顔で話した。

メルボルンマラソン(04年10月10日)
佐伯、福安がともに3位入賞(04年大会から)
ともに3位入賞を果たした佐伯力(右)と福安ひふみ ◆今年の大会結果
◇10月10日◇オーストラリア・フランクストン市ネピアンハイウエイ〜メルボルン市アルバートパーク42.195キロ

 河口湖日刊スポーツマラソンからの派遣選手・佐伯力(28=平塚市役所、写真右)と福安ひふみ(35=館倶楽部、同左)がともにフルマラソンで3位に入り表彰台に上がった。男子フルマラソンはM・ミコルソン(オーストラリア)が2時間26分51秒で、同女子はB・シップ(オーストラリア)が2時間54分3秒で、それぞれ優勝した。

 佐伯ははじめての海外マラソン。出発前はかなり緊張していたが、メルボルン入り後は現地役員の友好的な歓迎ですっかりリラックス。「沿道の声援も大きく、本当に気持ちよく走れた」と振り返った。

 福安は自己ベストを約7分下回ったが「街並みがきれいで目を奪われました」と語った。

 メルボルンマラソンは英国風の街並みと美しい海岸線やF1グランプリのコースでもあるアルバート湖に沿った自然に囲まれたコース。ゴールドコーストに負けないフラットで記録も狙いやすいのが特徴だ。沿道、ゴール前の観客がすべてのランナーに温かい拍手を送るなど、オーストラリアならではの人の温かさもうれしい。


エジプト国際マラソン(05年2月18日開催)
遺跡の中を駆け抜ける異色マラソン(04年大会から)
◆今年の結果
◇2004年2月20日◇エジプト・ルクソール西岸、ハトシェプスト女王葬祭殿スタート・ゴール◇参加670人◇快晴、7度

 男子はアハメッド・エルマグラギ(30=エジプト)が2時間59分1秒、女子はスゼッテ・ベルマック(35=南アフリカ)が3時間37分5秒で、それぞれ優勝を飾った。

 ルクソールは古代エジプトの首都で、世界の遺跡の3分の1があるといわれる。マラソンコースにも、カデシュの戦いで知られるラムセス2世の葬祭殿「ラムセウム」や、20メートルを超えるアメンヘテプ3世の座像「メムノンの巨像」など、3500年前の遺跡群が点在する。大会にはヨーロッパからの観光客を中心に多くの海外選手が参加し、日本人の姿も多く見られた。

バンクーバー国際マラソン(04年5月2日)
姉妹提携22年目の国際レース(03年大会から)
◆今年の結果
◇2003年5月4日◇カナダ・バンクーバー、BCプレイススタートゴール42.195キロ

 フルマラソン、ハーフマラソンのほか、ウォーク、車椅子ハーフマラソン、ライフスタイル&フィットネスエキスポなどの競技もあり、20ヶ国以上から約3500人が参加する。優勝はユーリッチ・スティードル選手(アメリカ)で2時間20分22秒でゴールした。フルマラソンの初挑戦者も多く、気軽に参加できるマラソンとして人気が高い。河口湖マラソンとの提携は姉妹レースの中で最も古く、今年で22年目となる。
 

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