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〈主催〉日刊スポーツ新聞社 〈後援〉 イイノホール
〈協賛〉 竹書房 山田健康堂〈協力〉 星企画

【第287夜 出演者と演目】
若手落語家表彰式
立川  笑志 「粗忽の釘」
三遊亭 鳳楽 「夢の酒」
桂   歌丸 「お茶汲み」
 中 入 り
林家 きくお 「ちりとてちん」
三遊亭 円楽 「厩火事」

■三遊亭円楽「厩火事」>> 
■桂歌丸「お茶汲み」>> 

酒好き鳳楽が演じる「夢の酒」

三遊亭鳳楽  「厩火事」とともに8代目桂文楽の持ちネタだったのが、三遊亭鳳楽演じる「夢の酒」だ。持ちネタというより文楽だけが演ったネタである。

 酒といえば鳳楽の大好物。それにめっぽう強い。鳳楽と三遊亭好楽、三遊亭円橘の円楽党幹部の3人は若いときから大の仲良し。3人でつるんでは飲み歩いていたものだ。そのころこの3人を飲みに誘ったところ、見事に断られてしまった。言い草が憎たらしい。「少しばかり飲ましてもらってもあとをひくだけですから」だと。

 昨年亡くなった落語界のドン柳家小さんも、飲んでも飲んでも平然としている3人に「おめえ達と飲んだって面白くもなんともねえ。少しも酔わねぇんだから」と怒ったことがあった。

 大酒がたたって好楽は肝臓を壊しかかり、鳳楽はγ-GTPの数値が900まで上昇、3年間の禁酒を余儀なくされた。それでも現在まだ300以上あるというのだからすごい。

◆三遊亭鳳楽(さんゆうてい・ほうらく)
 本名内田啓次=うちだ・けいじ。1947年(昭和22年)3月1日、埼玉県生まれ。65年三遊亭円楽の門下に入り楽松を名乗る。円楽の一番弟子で六代目三遊亭円生にとっては初の孫弟子。71年二つ目に昇進。78年師匠とともに落語協会から脱退、三遊協会に移籍する。79年に同協会として初の真打ち昇進。89年円楽が「円楽党」会長を降りた際、次期会長に指名を受ける。77年NHK若手落語会優秀賞、78年にっかん飛切落語会奨励賞などを受賞している。


「飛切大賞」に挑む立川笑志と林家きくお

 賞金50万円の「飛切大賞」に挑む若手二つ目は立川笑志と林家きくおの2人。

 笑志は昨年度の「優秀賞」に輝いた。「飛切大賞」との声も上がったが、ほぼ全員一致の賛成という条件にわずかに届かず、臨時に新設した「若手落語家奨励賞」より1ランク上の「優秀賞」を受賞したのである。何回も賞を取っている実績からいっても真打ち並みの実力の持ち主であることは明白。今年こそ「飛切大賞」を期待したい。

 きくおの父親はご存じ林家木久蔵。昨年度は桂三枝作の新作2席で賞に挑んだ。しかし今回は古典落語を出してきた。きくおの演る「ちりとてちん」は「酢豆腐」の上方版。5代目柳家小さんの持ちネタであった。現在は小さん一門を中心に引き継がれており、きくおがこの噺をどんな風に演じるか注目したい。

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