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〈主催〉日刊スポーツ新聞社 〈後援〉 イイノホール
〈協賛〉 竹書房 山田健康堂〈協力〉 星企画

【第287夜 出演者と演目】
若手落語家表彰式
立川  笑志 「粗忽の釘」
三遊亭 鳳楽 「夢の酒」
桂   歌丸 「お茶汲み」
 中 入 り
林家 きくお 「ちりとてちん」
三遊亭 円楽 「厩火事」

 にっかん飛切落語会第287夜(5月20日、東京・イイノホール)はテレビ「笑点」大喜利でおなじみの三遊亭円楽(70)と桂歌丸(66)が出演。さらに円楽の一番弟子、三遊亭鳳楽(56)も競演します。若手二つ目は飛切大賞を狙う立川笑志(39)と林家きくお(27)が高座に上がります。会冒頭には02年度の若手二つ目表彰式が行われます。
 演芸評論家の川戸貞吉氏(64)が当日の見どころ、聴きどころを解説いたします。


■三遊亭鳳楽「夢の酒」>> 

落語の魅力、面白さがわかる円楽の「厩火事」

三遊亭円楽  週に3回の人工透析を受けながら、円楽党を率いて頑張っている三遊亭円楽。今回演(や)る「厩(うまや)火事」は円楽十八番の一つである。円楽を語るに際し、落とせない一席というわけだ。

 一昔前、いやふた昔前、いやいや戦後の落語界では8代目桂文楽の得意ネタとしてよく知られていた。名人と言われた文楽は、長い噺(はなし)だった「厩火事」の無駄な部分を長い歳月をかけて刈り込む作業を施して、名作落語として完成させたのだった。

 「厩火事」がなぜ名作なのかというと、人間であるが故の男の本能、本音を見事に描きだす噺になったからである。そうしたち密な文楽の「厩火事」を、円楽はぎりぎりの限界までオーバーに演じる「おやかす」演り方で、現代性のある骨太な噺に仕立て上げてくれた。

 こういった理屈よりも試しに一度、円楽の「厩火事」を聞いてほしいと思う。なぜならば一度聞けば落語の持つ魅力、面白さが如実に分かるからである。そしてそのことにより落語にとりつかれる人がまた一人増えるからである。

◆三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)
 本名吉河寛海=よしかわ・ひろうみ。1933年(昭和8年)1月3日、東京都県生まれ。55年、6代目三遊亭円生に入門。前座名は全生。57年に二ツ目、62年20歳代で真打ちに昇進し5代目円楽を襲名。その後テレビ番組の司会などレギュラー番組を持つ。78年に落語協会を脱退し三遊協会を設立した円生と行動を共にしたが翌年円生が死去。円楽は自分の門下生と「大日本落語すみれ会」を結成する。84年同会を「円楽党」と改称。日本テレビ「笑点」大喜利の司会役はあまりにも有名。77年芸術祭優秀賞、79年に放送演芸大賞、88年芸術祭賞などを受賞している。
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