野球好きの演じる、野球創作落語
桂米助の野球好きはよく知られている。日本ばかりでなく、はるばると海を越え、大リーグの試合はもちろんキャンプまで訪れるほどなのだ。そんぼ大好きな野球を題材にした新作をこしらえ、自分でも楽しみながら演じている。今回の「野球寝床」もそのうちのひとつである。
噺家には野球好きが多い。たとえば柳亭痴楽。石毛選手をはじめ大勢の野球選手と友達なのだ。また立川談志家元もくわしいのなんの。古くは春風亭柳橋先生、柳家金語楼なども若い頃にチームを作って楽しんでいた。
そういえば私がまだ学生の頃、西本監督ひきいる大毎オリオンズと噺家チームが試合をしたことがあった。結果は噺家チームの1点差負け。5点取ると、わざと4点くれるのだから、珍プレーに見物人は大笑い。
管理が優先する現在、いくら米助が野球好きでもプロのチームと対戦することは不可能だ。米助よ、口惜しいかんべえ。
◆桂米助(かつら・よねすけ)
本名小野五六=おの・ごろう。1948年(昭和23年)4月15日、千葉県生まれ。高校卒業後の67年桂米丸に入門。71年二つ目昇進。81年真打ちに昇進する。映画やスポーツ全般、特にプロ野球、メジャーリーグの知識は豊富。人情味あふれるキャラクターでテレビ、ラジオで活躍中。82年放送演芸大賞ホープ賞を受賞。
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