第298夜は3月25日、東京・イイノホールで行われます。出演は桂春團治、三遊亭小遊三、桂米助の真打ち3人と二つ目レギュラーの立川志の吉、三遊亭円之助です。
演芸評論家の川戸貞吉氏が当日の見どころ、聴きどころを解説します。
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踊りを見ているように美しい春團治落語
今回久々に上方落語の大看板3代目桂春團治が登場する。
大御所が次々と他界して風前の灯状態となった上方落語界に、6代目笑福亭松鶴、桂米朝、露の五郎と手を組んで今日の繁栄をもたらした功績はたいへんなものである。
この人の落語の特徴は見る落語であることだ。今回演る「代書屋」にしても、細かな仕ぐさ・表情が笑いをさそう。筆の使いかた、ハンコを逆さにしたりするなどの工夫をくわえた春團治は「代書屋」を自分の十八番に仕立て上げた。履歴書を書いてと頼まれた代書屋、ひとつの項目を書き上げると筆に墨を含ませる。履歴書の紙も書き終えた部分をずらして次の項目にかかっていく。こういった細かいところ是非とも会場にきて味わってほしい。動きの少ない「代書屋」でもそうなのだから、動きのある噺となると、まるで踊りを見ているような感じになるほど美しい春團治落語なのである。
◆桂春團治(かつら・はるだんじ)
本名河合一。1930年(昭和5年)3月25日、大阪府生まれ。上方落語の大御所。父は2代目春團治。高校卒業後、サラリーマン生活を経て父に弟子入り。1947年博多の寄席で「寄合酒」で初舞台。59年に3代目を襲名する。96年文化庁長官表彰。98年4月紫綬褒章を受ける。
得意な噺は「子ほめ」「野崎まいり」「皿屋敷」など。
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【バックナンバー】
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●第297夜 出演:桂 歌丸、ケーシー高峰、三遊亭 楽太郎ほか
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