ブッシュ米政権がテロ対策として裁判所の令状なしに米国内での電話盗聴や通信傍受を行っている問題で、米ABCテレビは10日、国家安全保障局(NSA)によるこれらの工作は違法の疑いがあり、内部では「ブラック・ワールド(闇の世界)」と呼ばれていたとする元職員の証言を伝えた。
この元職員はラッセル・タイス氏で、NSAで約20年間、世界中の通信傍受などに従事。同氏は盗聴問題を最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズの取材源の1人であることも認めた。また、NSAの工作について、通信網の中枢で傍受した国内、国際電話の内容から、例えばジハード(聖戦)という言葉を探し出す方法などがあると指摘した。
盗聴問題では、極秘の活動が外部に漏れたとして司法省が捜査に乗り出す一方、米議会などから合法性に疑問の声が上がっている。
[2006/1/11/16:05]