脳障害を抱えて生まれ9歳で死亡した男児の両親が「出産時の医師のミスが原因」として産婦人科医院を運営していた医療法人「紫雲会桃崎レディースクリニック」に約1億760万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁は13日、請求の一部を認めて約6870万円の支払いを命じた。
判決理由で一志泰滋裁判長は「胎内で継続した酸欠状態にあったのが脳障害の原因」と認定。「医師が分娩(ぶんべん)監視記録の異常を読み取り、酸素投与などを行えば健常に生まれた可能性が高かった。死亡との因果関係も相当認められる」と注意義務違反を認めた。
判決によると、男児は93年4月、福岡県春日市の産婦人科医院で出生。羊水を吸い込むなどしたことにより、重度の脳性まひが残った。全面的な介助を受けて生活していたが、気管支炎などを繰り返し02年8月に死亡した。
[2006/1/13/14:25]