ヒューザー、偽装把握後の販売継続認める
耐震強度偽装問題で、マンション販売会社ヒューザー(東京都千代田区)の小嶋進社長(52)らが、指定確認検査機関イーホームズから最初に偽装を指摘された昨年10月25日に、姉歯秀次元1級建築士(48)から直接説明を受け、販売中の物件に偽装の疑いがあることを把握しながら販売契約を結んだり、鍵を引き渡したりしていたことが16日、分かった。
小嶋社長も同日「間違いない」と事実関係を認めた。同社側は「当時は建物が耐震基準以下になっているとの認識はなかった」と説明している。
宅地建物取引業法は、販売契約締結などの際、顧客への重要事項の説明を義務付けており、同法違反の可能性がある。
同社関係者によると、指摘を受けた昨年10月25日の午後、ヒューザーの設計担当役員が説明を求めるためイーホームズを訪れ、同席した姉歯元建築士が「(構造計算の数値を)低減した」と述べた。
役員は姉歯元建築士を伴ってヒューザー本社に帰り、小嶋社長に会わせた。その際も姉歯元建築士は「低減」と説明。
その後、役員は姉歯元建築士と千葉県市川市の姉歯建築設計事務所に同行。姉歯元建築士がパソコンを操作し、構造計算書を偽造した7、8件のヒューザー物件を表示させ、役員が名称や数値をメモに取ったという。
メモの物件には販売中の「グランドステージ船橋海神」や、引き渡しが近い「グランドステージ藤沢」も含まれていた。同社は、同月26日に「藤沢」の1戸で販売契約を結び、28日には17戸を引き渡した。
[2006/1/16/14:15]
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