アガリクス製品に発がん促進作用
厚生労働省は13日、健康食品「アガリクス」を原材料とする「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒(かりゅう)」に発がんを促進する作用が認められたとして、キリンウェルフーズ(東京都江東区)に対し、自主的な販売停止と回収を要請した。同時に食品安全委員会に販売停止の可否を諮問した。
キリンウェルフーズは同日、顆粒だけでなく、錠剤を含むすべてのアガリクス商品の販売を中止、回収すると発表した。
アガリクスはカワリハラタケと呼ばれるキノコの一種。「がんの予防効果がある」などと言われ健康食品として広く販売されている。厚労省による今回の販売停止要請は1社の製品に限ったものだが、約350億円といわれるアガリクス市場への影響は必至だ。
アガリクス製品による明確な健康被害はこれまで報告されていない。しかし、厚労省は肝障害を引き起こす疑いが学術誌で報告されていることから、03年9月、国立医薬品食品衛生研究所に依頼し、キリンウェルフーズを含む3社の製品の毒性試験を実施した。この結果、ラットを用いた試験でキリンウェルフーズの製品に、ほかの発がん物質に働き掛けて発がんを促進する作用があると確認された。
3社のうちサンドリー(S・S・Iに営業譲渡、東京都中央区)の「仙生露顆粒ゴールド」とサンヘルス(東京都中央区)の「アガリクスK2ABPC顆粒」からは発がん促進作用は確認されていないが、厚労省はこれらについても食品安全委に、念のため安全性に関する意見を求める。
塩など多くの食品で確認されている「発がんを促進する作用」だけを理由に、食品安全委が販売停止を答申した例はないという。
[2006/2/13/23:36]
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