遺産24億円脱税のタクシー会社会長逮捕
大阪府守口市の大手タクシー会社を中核とする「トモエグループ」を創業した実父の遺産の一部を隠し、相続税約24億8000万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は3日、相続税法違反容疑で同グループ会長西井良夫容疑者(61)を逮捕、大阪国税局と合同で自宅や同グループの本社など計8カ所を家宅捜索した。
相続税の脱税額としては過去最大。
調べでは、西井容疑者は02年4月に死去した実父の故理一氏から不動産や預金、有価証券などを相続したが、生前の理一氏が病気療養中だった01年から02年にかけて、理一氏名義の預金などを海外の金融機関に開設した複数の口座に送金して隠匿。親族3人で相続した課税対象となる遺産の一部を隠し、約24億8000万円を脱税した疑い。
西井容疑者は海外に送金したことを認めた上で「父から指示されてやった」などと話し、容疑を否認しているという。
隠した預金はシンガポールの金融機関を経由してスイスの銀行口座に蓄えられていたとみられ、特捜部と国税局は使途の解明を進める。
同グループのホームページや民間信用調査会社などによると、グループは理一氏が40年に創業。西井容疑者は理一氏の長男で、別のタクシー会社勤務を経て70年にグループの中核会社「巴タクシー」(当時)に入社。理一氏が死去し社長を務めた後、グループ会長に就任した。
「トモエタクシー」「トモエ交通」「スリーファイブ」などの名称に分かれているが、グループ全体でタクシー約380台保有。不動産業、ゴルフ練習場なども運営し、グループ全体の年商は約50億円。
[2006/3/3/15:01]
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