【第24回】
ストレス発散して更年期障害予防
ホルモンバランス3
ホルモンバランスは加齢だけでなく、周囲の環境によっても狂う。脳下垂体がホルモン中枢となっているだけにストレスは大敵だ。日本抗加齢医学会のメンバーでホルモン補充療法に詳しい松浦眞彦・松浦クリニック医師は「更年期障害は、女性ホルモン分泌の減少だけが原因ではなく、家族関係の悩みや社会的な精神的ストレスがうつ状態を招いたりします。メンタルヘルスは欠かせません」と指摘する。
ホルモンの働きは、ライフスタイルに左右される。成長ホルモンは、睡眠不足になると分泌量が減ることが確かめられている。また眠りを促すホルモンのメラトニンは、暗くなった状態を脳の松果体と呼ばれる部分がキャッチした時、初めて分泌される。明かりをつけたまま寝ると、その分泌が弱まることが知られる。
最近では、環境ホルモンと総称される内分泌かく乱物質の問題もある。世界自然保護基金(WWF)では、ダイオキシン類など60種類以上の環境ホルモンを挙げているが、いずれも分解されにくいため、体内に蓄積していくという特徴がある。
食生活もホルモンバランスに影響する。ホルモンのほとんどはアミノ酸とコレステロールが原料となるが、アミノ酸の供給源であるたんぱく質の摂りすぎやコレステロールの増えすぎは、ホルモン製造をスムーズに行えない原因となる。
食べ物から摂取するほかない必須アミノ酸は肉、魚、卵、牛乳など動物性たんぱく質に豊富に含まれる。その一方で動物性脂肪の摂りすぎは高コレステロールを招く。大豆など植物性たんぱく質と半々に摂取することが、ホルモンバランスを崩さないためにも理想的といえる。
「抗加齢医療は食事療法、運動療法、精神療法が3本柱になっています。その目安がホルモンバランス。検査技術の進歩で、ホルモン分泌量が測定できるようになってきています。健診にぜひ取り入れて欲しいですね」と松浦医師。
疲れる≠ェ口癖になっている人は、ホルモンバランスが崩れているのかも。
【ジャーナリスト 小野隆司】
|