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社会タイトル

  体の危機管理
 

【第27回】

適切な血圧管理=長寿への道

体の危機管理

高血圧3

 「適度な運動を数週間続けると、血圧が下がります。軽い運動を続けることは、健康に年を取り、生きがいのある人生を送るためにも重要です」と駿河台日大病院の久代登志男助教授は、運動による高血圧の予防・治療効果の重要性を指摘する。

 運動には大きく分けて2種類ある。筋トレのように筋肉に力を入れたまま動かさない等尺運動と、ウオーキングなど大きな筋肉をよく動かすダイナミクス運動。等尺運動は筋肉の血流抵抗を増やし、血圧の上昇が顕著なので、高血圧の人には勧められない。

 「高血圧の予防、治療に適しているのは、ダイナミクス運動です。ただし、やり過ぎは禁物。強過ぎると安静時の血圧が高くなったり、けんしょう炎などの合併症が問題になります」(久代助教授)という。

 さっさ歩き、水中歩行など、大きな筋肉を動かし、会話をしながら続けられる程度のニコニコペースの運動を1日40分、週に4、5日くらい行うのがいい。運動はコレステロール値や血糖値にも好影響がある。運動中に胸が圧迫される、めまいが起こる、途中息切れで休んでしまう、ふくらはぎが痛くなる、といった症状がある場合は、必ず医師に相談することが大切。

 「運動は毎日行なう必要はありません。1週間で合計200分くらいできれば効果があります。気楽に余裕をもって運動することが大切。それが長続きさせるコツでしょう。運動はストレス解消や糖尿病、肥満予防にも役立ちます。生活の中に積極的に運動を取り入れてください」と久代助教授。

 血圧を測ったことがないという人は、まずいないだろう。血圧計のある家庭は、推定3000万世帯という数字もある。たかが高血圧と思わず、適切な血圧管理は健康長寿の道につながると考えるべきなのだ。

【ジャーナリスト 小野隆司】

運動習慣

 運動習慣を持つ人(1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上持続している人)の割合は、厚生労働省の国民栄養調査をみると、男性が28・6%、女性は24・6%。年代別では70代が1番多く、10〜20代が最も少ない。
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