【第3回】
医者の的確なサプリメント指導が重要
アンチエイジング
バランスのよい老化こそ病気予防にもつながり、健康で長生きする方法、というのがアンチエイジング医学の立場。では日常生活でどのような点に留意すれば老化のアンバランスを防げるのか。
日本抗加齢学会理事である米井嘉一・日本鋼管病院内科医長(人間ドッグ・脳ドック室部長)は「寿命に影響を与えるものとして、遺伝的素因と環境素因がありますが、現代では環境素因が老化に及ぼす影響を見逃せません」という。
環境素因といってもさまざまだが、食生活の問題は重要性を増している。「ストレスが、大量のビタミンを消費してしまうのは知られています。同じ野菜でも、農業のあり方や環境汚染などで、昔と同様な栄養価が期待できなくなっています。健康な食生活をしている人でも、ビタミン、ミネラル不足は起こってしまいます」(米井医師)。
アンチエイジング医学でも、こうした不足を補うため、サプリメント(栄養補助食品)療法が老化のアンバランスを防ぐための有効な方法ととらえている。まずビタミンA、B、C、E、セレン、アセチルLカルチニン、補酵素(コエンザイムQ10)など、抗酸化物質がアンチエイジングの観点から重要になる。「抗酸化物質は、免疫力の向上、がんや心臓病の予防、体質改善にもつながります」(米井医師)。
ビタミンB群(B1、B2、B3、B6、B12、パントセン酸など)も欠かせない。「加齢による健康障害のほとんどは、ビタミンB群の不足に起因しています。健康な血液をつくり、特定疾患の予防になります」(米井医師)。
そのほかに、カルシウム(骨の強化)αリポ酸(肝臓の保護)などもあるが「今後、医者は栄養学、運動生理学の十分な知識を持って的確なアドバイスをする必要があります。そうしないと病気の治療、予防につながらないはずです」と米井医師。
厚生労働省の01年度「国民栄養調査」では、1日の摂取量が所要量に足りないものは、カルシウム、鉄、銅、ビタミンB6となっている。
【ジャーナリスト 小野隆司】
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