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社会タイトル

  体の危機管理
 

【第54回】

CM中の1分体操も効果的

体の危機管理

肥満ダイエット3

 食事がダイエットの基本になるが、食事制限することだけで何か月も体重を減らしていくと弊害をきたす。(1)徐々に基礎代謝が低下し体重が減りにくくなる(2)インスリンというホルモンの効きめが悪くなり生活習慣病を引き起こしやすくなる(3)筋肉が減ってプロポーションが悪くなる、などだ。

 ダイエットに関する著書も多い大野誠・日本体育大学大学院教授は「健康的に肥満を解消するには運動療法も大切です。生活習慣病を促進する内臓脂肪は、運動することで落ちやすいのも特徴です」という。日本肥満学会では腹囲が男性で85センチ、女性で90センチを超えると、内蔵脂肪型肥満が強く疑われるというデータを発表している。

 運動も習慣化するのが難しい。そこで大野教授はCM体操を薦める。テレビを見ている時、CM中に腹筋や腕立て伏せなど簡単な筋力トレーニングを行うのである。CMは1〜1分半程度。1時間番組なら10分前後の筋力トレーニングができることになる。筋トレに加えてウオーキングなどの有酸素運動も大切だ。「従来は30分以上続けて歩かないと効果がないとされていましたが、近年の研究から10分づつ合計3回の歩行でも大差のないことが分かってきました」と大野教授。

 長い目でみるとダイエットは難しい部類に入る。5年後も減量した体重を維持していた人は、1割にも満たないという研究調査もある。人それぞれに性格が違い、生活習慣も違う。一律的なダイエット方法は長続きしない。自分に合ったオーダーメイドの方法を見つけることが必要だ。

 その際、参考になるのが食事日記、生活行動日記をつけること。「行動修正療法といわれるものですが、イライラすると必ず甘いものに手が出るなど、生活習慣に密着した問題点が分かってきます。そこを修正しながら太りにくいライフスタイルをつくり上げることが、本来のダイエットなのです」と大野教授はアドバイスする。

【ジャーナリスト 小野隆司】

ダイエット信仰

 若い女性を中心とするダイエットブームは、健康志向とは無縁な面がある。BMI18・5未満のやせ人口(国民栄養調査)は、20〜29歳が80年で12・4%だったのが、00年では24・2%と倍増。30〜39歳でも7・6%→17・5%とやせが増えている。やせ過ぎも疾病率が高くなる。
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