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  体の危機管理
 

【第9回】

栄養と運動で精神コントロール

体の危機管理

ヘルス・プロモーション3

 現代生活は、健康にとって多くの危険因子を抱えている。日本で初めて健康支援科を立ち上げ、これまで2500人を超える人の健康相談に当たってきた佐藤務医師(稲毛病院)は、問題点として、以下の5つを挙げる。栄養過剰(カロリー摂取過多)部分的栄養失調(ビタミン、ミネラル、食物繊維の欠乏)日本人の遺伝性や代謝システムを無視した食生活(欧米食、加工食品)身体的ストレス失調(運動不足)精神的ストレス過剰。

 こうした現状を考えたヘルス・プロモーションの具体例は以下の通り。【食事の実践ルール】(1)3食中2食は和食(ご飯+大豆製品が基本)(2)主食は1日2合が目標(3)おかずは海・山・陸の幸を組み合わせる(4)肉や乳製品は習慣化しない。

 【サプリメント補給の優先順位】(1)ビタミン、ミネラル、植物性たんぱく質(2)食物繊維、レシチン、EPA、DHA(3)ハーブなどの機能性食品。

 【エクササイズ実践法】筋肉に負荷を与えるレジスタンス運動(ダンベル体操など)が重要。(1)首の運動(2)腕と胸部の体操(3)腹部と背部の体操(4)脚の体操の順で、無理のない範囲で習慣化を。階段を使うなど、日常的にできる有酸素運動も取り入れる。

 ストレスをどう解決するかについては「臨床的な観点から、精神代謝という存在を想定しています。精神のコントロールにも、栄養と身体運動が必要と考えています」と佐藤医師は指摘した。その上で(1)栄養=炭水化物(糖質)たんぱく質(アミノ酸)ビタミン、ミネラル(2)生活=リラクセーション(旅行、音楽、趣味、メンタルトレーニングなど)(3)運動=レジスタンス運動、有酸素運動、スポーツの3大要素を整えることで、精神代謝は安定する、という。

 現代社会では、何もせずに健康を維持していくことは困難。「自ら生活習慣を改善するセルフ・メディケーションの意識は不可欠です。節制するだけでなく、新しい生活習慣をプラスするヘルス・プロモーションは重要性を増すはずです」と佐藤医師は訴える。

【ジャーナリスト 小野隆司】

和食の健康効果

 ご飯・デンプン(エネルギー源、腸内腐敗予防も)納豆・イソフラボン(抗酸化作用)魚・不飽和脂肪酸(中性脂肪を減らす)貝類・タウリン(コレステロールを下げる)キノコ・βグルカン(免疫力アップ)野菜の漬物・食物繊維(老化を防ぐ)。
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