【第2回】
手洗い、マスク、十分な食事と睡眠
SARSの予防法
新型肺炎(SARS)はこの冬、日本で発生するのだろうか?
「米国の場合、SARS患者が33例発生していますが多くが輸入例です。日本はSARSの患者数上位3地域(中国、香港、シンガポール)への渡航者も米国の約2・5倍と多い。日本が米国などと比べてSARSの大流行が起きる可能性が低いという合理的な理由はありません」と国立感染症研究所、感染症情報センターの岡部信彦医師は指摘する。
SARSから社会を守るための計画や治療法などは、専門家に考えてもらうとして、私たちが個人でできることはあるのだろうか?岡部医師に聞いてみた。
▼1 手洗い、うがいをよくする。特に、手洗いは感染症全般に有効である。
▼2 マスクをする方法もある程度有効とされている。
▼3 自分が風邪などをひいた時には、周りの人への配慮としてマスクをしよう。
▼4 インフルエンザと初期症状がよく似ている。高齢者や持病のある人はインフルエンザ予防接種を。インフルエンザ予防接種をしておくと、重症化しないため、2つの感染症が流行した時の区別がつきやすい。
▼5 バランスのいい食事と睡眠で抵抗力を高めよう。
▼6 人ごみは避ける。
もしSARSが発生した場合、感染症なので、個人の行動の自由と、社会の利益がぶつかることも考えられる。SARSの集団発生を予防するためには、軽い症状でも予防的に隔離される可能性がある。しかし「もし自分や家族にSARSウイルス感染の可能性があり、SARSかもしれない」と思っても、パニックになるのはやめよう。直接医療機関には行かず、地域のかかりつけ医や保健所に電話をし、受診方法などを落ち着いて確認しよう。
【ジャーナリスト 月崎時央】
|