【第29回】
年齢、性別、体質…見直し必要
大人の予防接種
私たちは子供のころに、法定接種という形で感染症防止に必要とされるワクチンを接種してきた。また長い間に、さまざまな病気に自然に触れることで、大人は子供よりは多くの免疫を獲得している。
しかし、一方で、実は予防接種の効果の持続年数は各ワクチンによって差があり、また免疫のつき方にも個人差があることも分かってきている。このため、大人でも年齢、性別、体調、体質、病歴、ライフスタイルに合わせて感染症の予防策を見直す必要がある。
感染症に詳しい東京都葛飾区の永寿堂医院、松永貞一医師は「掛かり付けの医師や感染症の専門医に相談を」と前置きした上で、以下6つのポイントをアドバイスする。
▼予防接種歴や病歴の記録の把握 母子手帳は貴重な情報源。大きな病気になった時、治療に必要な情報となる。大事に保管しよう。
▼旅行や引っ越し 異なる地域に行く時は、行く先の地域の感染症の情報をチェック。海外はもちろん国内でも流行に地域差があるので、ワクチン接種などで予防しよう。
▼結婚、出産などのライフイベント 男女ともに検査を受けたり、必要なワクチンを接種しよう。性感染症や風疹(しん)などは赤ちゃんにも影響が及ぶ。
▼持病がある高齢者 合併症が起こりやすいので、特にインフルエンザや肺炎球菌など呼吸器感染症の予防策をとろう。
▼職業に関するリスク 医療機関などで、血液に触れるような仕事をする人はB型肝炎ワクチンの接種を。交通事故の危険性が高いドライバーやけがの多い職業、土に触れる仕事の人などは、破傷風に注意。職業に応じた感染症の防止策が必要。
▼感染症流行時の対応 周囲で子供の感染症の流行などが起こった時には、大人も早めのワクチン接種で予防をしよう。
【ジャーナリスト 月崎時央】
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