【第3回】
石けん、タオルは常に乾燥させる
30秒手洗いのススメ
「SARS(新型肺炎)でもインフルエンザでも、予防には手をきちんと洗うことです」と手洗いの大切さを強調するのは、感染症対策に詳しい新潟県六日町病院の麻酔科医の市川高夫医師。感染は、人、ばい菌、感染経路の3つがそろってはじめて成立する。
ばい菌が私たちの体に入るには、いろいろなルートがあるのだが、医学的には感染経路は次の5つに分けられている。
▼空気感染 空気中をただよう病原体による。
▼飛まつ感染 飛んだツバなどが体に入ることによる。
▼接触感染 ばい菌のついた部位との接触による。
▼一般担体感染 汚染された食品、水、器具等による。
▼病原菌媒介生物による感染 蚊、ハエ、ネズミなどの動物による。
「SARSは飛まつ感染と接触感染だろうと考えられていますが、一般に感染経路の中で、もっとも多いのが接触感染です。多くの病原体が手を通して、無意識のうちに口や鼻から体内に入ります。予防するには、感染経路である自分の手を清潔にすることです」。
市川医師に効果のある手の洗い方を聞いてみた。
【6コマ30秒手洗い法】1手のひら、2指の間、3手の甲、4指先(指先を手のひらにこする)、5親指のこすり洗い、6手首。以上6コマを順に意識しながら、石けんでちゃんと洗うと平均30秒、石けんの泡をすすいで落とすとさらに20秒はかかるはず。これ以上洗うと手が荒れてしまうので注意しよう。
固形石けんは、使用前後に石けんを水洗いし、いつも乾燥させておこう。液体石けんは、詰め替え時には注意が必要。補充前に、ポンプも容器も中までしっかりお湯で洗い、乾燥させないと雑菌が繁殖しやすい。
家庭では石けんと流水で手を洗っていれば、共同タオルでも大丈夫。手ふきタオルは1日か2日で交換し、いつも乾燥させておこう。もし濡れていると、大腸菌(O157を含む)などが増殖する。
【ジャーナリスト 月崎時央】
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