【第38回】
虫刺され、動物との接触注意
海外旅行の対処法
日本では、年間1600万人以上の人々が海外旅行に出かける。この年末年始も海外で過ごす人の数は56万2000人(JTB広報室)と予測されている。楽しいはずの旅行だが、怖いのは見知らぬ土地で体調を崩すことだ。
こんな時にスーツケースの中に常備したい1册が「海外旅行の感染症から身を守る本」(聖路加国際病院内科感染症科、古川恵一医師監修)だ。海外各地で遭遇するかもしれないさまざまなリスクを紹介し、感染症専門医の視点から最新の具体的な対処法を教えてくれる。
「海外では、食べ物に注意することはもちろん、虫さされなど昆虫を介して感染する病気もあります。動物との接触、自然の中での過ごし方にも国内とは違った注意が必要。また性的な接触や医療行為などでうつる病気もあるので、慎重に行動しましょう。体調に異変があったら、帰国後すぐに医師に相談を」と古川医師。旅行前と旅行中の健康管理について聞いた。
□厚生労働省検疫所などの情報を利用し、早めに渡航先の衛生状態を調べ、必要に応じて予防接種を打っておく
□無理なスケジュールで疲労をためないようにし、暴飲暴食を慎んで体調を整える。これだけで消化器系感染症は予防できる
□旅行中は生もの、生水、生野菜など加熱していないものは避ける(アイスクリームや氷にも注意を)
□蚊などの虫に刺されないよう長そで長ズボン、蚊取り線香、虫よけスプレーの用意を
□現地の動物に近付かない
□観光地など安全性が確認された場所以外で、川や湖をはだしで歩いたり泳がない
□無防備なセックスをしない。性的な接触は慎重に
□素性の分かっていない施設や衛生状態のよくない環境では、はり治療などは避ける
「旅行先で具合が悪くなり、つらい時には信頼できる医療機関に受診してください。また医療事情の悪い地域を旅行中に体調をくずした時には、十分な医療処置を受けられる国や大都市へ早めの移動を考えましょう」と古川医師はアドバイスする。
【ジャーナリスト 月崎時央】
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