【第52回】
信頼できる病院見極めて
院内感染防止
昨シーズンは、海外の病院内でも多くのSARS感染が起きた。一般に病院は「清潔で安全な場所」というイメージがあるが、実はさまざまな病原体がいっぱいで「汚くて危険な場所」なのだ。だが、良質な病院は、そのリスクを認めた上で、院内感染対策をしっかりと行っているものだ。信頼できる病院を見極めるコツを新潟県立六日町病院の市川高夫医師に聞いた。
【病院チェックポイント】
□病院でほこりが目につかない。トイレの臭いや異臭がなく換気がよい。清掃に必要な金をかけている。
□看護師、医師の服装がきれい。対応が親切でやさしい。説明を十分にしてくれる、ユーモアもある。しかし、必要なことは厳しく守るように指導し、プロ意識が感じられる。
□医師や看護師が手を洗っている場面が多く見かけられる。処置する場所から手洗い場が見え、たくさんある。
□手洗い場には手洗い手順を説明した紙が張ってある。
□手の消毒剤のポンプ容器が各所に置いてある。
□傷の処置などで、カーテンをそっと閉めてくれる。カーテンからの病原体の飛散も問題がある。
□病院の床に粘着マットなどがない。マットは時代遅れで、効果がなく不衛生。
□注射をする現場では、赤や黄色の危険物を廃棄する入れ物が目につく。
□胃内視鏡の部屋では患者の数が多ければ、それだけ内視鏡洗浄の専門の職員が忙しく動いている。
□外来でせきをすると「大丈夫ですか。マスクをどうぞ」とマスクが提供される。または、せきをしている人はほとんどマスクを着用している(飛まつ感染、空気感染の予防の第一歩が行われている証拠)。
□看護師が下(しも)の世話をする時、プラスチックエプロンと手袋を着用。
□面会では手を洗うように指導を受けるが、白衣やマスクの着用は強制されない。
【ジャーナリスト 月崎時央】
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