【第6回】
効果は2週間後「流行前に予防接種」
インフルエンザ
「インフルエンザは、流行前に予防接種を済ませておきましょう」とアドバイスするのは、文京区の吉村小児科の内海裕美医師。「ワクチン接種は、発症や重症化防止に有効です。ワクチンの効果は接種後2週間後から出ます。特に高齢者、脱水症状になりやすい乳幼児、熱性けいれんのある子どもなどは、早めにかかりつけ医と相談しましょう」とアドバイスする。
今年も気温が下がると、インフルエンザ流行の季節がやってくる。昨シーズンは、1月から3月にかけてインフルエンザが大流行し、病院、特に小児科に患者がつめかけた。
これは、流行が本格化する時期になってようやくインフルエンザに関する多くの情報が伝わったためだ。年明けになってから、新聞やテレビは「インフルエンザは普通の風邪とは違う怖い病気です」という話を盛んに流し、インフルエンザの合併症である脳症の怖さや小児救急システムの問題も取り上げた。
また「予防接種は今からでも間に合う」という話と同時に「診断キットを使い、早く診断すれば、すぐ効くタミフルという薬がある」という情報も流れ「特効薬を」という気分をあおった。
病院には年明けから、予防接種を求める人、重症化を必要以上に心配する人、早く診断して欲しい人、薬を求める人などが、同時に押し寄せた。多くの病院の内科や小児科の待ち合い室は連日いっぱいだった。患者や幼い子供を抱えた親にとっても、不安なシーズンであり、医師たちにとっても過酷な日々が続いた。
昨シーズンと同じ状態を避けるためにも、予防接種をする人は早く実行しよう。
またSARSは、初期症状がインフルエンザとよく似ているので、厚生労働省も同時流行の混乱を避けるために、今季はより一層インフルエンザの予防接種を勧めている。
【ジャーナリスト 月崎時央】
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