【第53回】
自分自身をよく知りコントロール
うつ病の予防(上)
あなたは、「秩序を愛し、他人との円満な関係を尊ぶ」人でしょうか。もう少し具体的にいうと「きちょう面」「律義」「正直」「小心」「仕事好き」手抜きができない」「完全主義」「責任感が強い」「柔軟性がない」「頑固」といった性格に加え「他人と争えない」「他人に頼まれると嫌と言えない」「他人の評価を気にする」といった性格の人だとしたら、よりうつ病になりやすいタイプといえる。
「自己主張ができない、日本的ないわゆるいい人がうつ病になりやすいのです」と指摘するのは、長谷川病院(東京都三鷹市)の柏瀬宏隆院長(精神科医)である。
うつ病の“火の粉”は常に降ってきている。その火の粉を払いのける「うつ病にならないための方法」はあるのだろうか。柏瀬院長は7つの注意点を挙げる。題して「うつ病予防7カ条」。
(1)自分の性格をよく洞察し、それが行き過ぎないよう注意する。自分自身を知るということ。「いわゆるいい性格の方々です。そして、完全主義があまりに前面に出てきてしまうと、仕事の多いときは大変で悪のサイクルに入り込んでしまいます。そうならないよう自分自身をよく知って、上手に性格をコントロールしましょう」。
(2)8分目のゆとりある生活を心がける。「ゆとりのある生活は精神的にも潤いを生み出してくれます。だからといって、忙しい日々をつくってはいけないというのではありません。忙しく動いた後はゆっくり休養をとり、心身ともにリフレッシュしてもらいたいのです」。自動車のハンドルと同じである。少し遊びがあるからスムーズなハンドル操作ができるのだ。
(3)優先順位をつけて、大切な事から処理する。「あれも、これも」ではなく「あれか、これか」にする。「何でも自分でやろうと思わないことです。自分でやるときは優先順位をつけて大切な事がらから行うようにするといいでしょう」。
※第4〜7は次回紹介します。
【ジャーナリスト 松井宏夫】
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