【第61回】
カップルでカウンセリング
心因性ED(4)
仕事上のストレスもさることながら、パートナーの態度が原因で心因性のED(勃起障害)になってしまうことがある。東邦大医学部泌尿器科学第1講座の永尾光一講師(日本性機能学会評議員)によれば、心因性のEDに結びつく女性の態度は次の通り。
(1)子づくりだけが性交の目的(2)相手に性的刺激を与えない(3)雰囲気づくりができない(4)性交を失敗すると怒る…。「マグロ女性や雰囲気づくりができない女性を相手に性行為を行っていると、男性には性交後に楽しくなかったという記憶が残ります。すると、次回の性交機会に相手の女性に対し、性欲が低下したり、性交中に失敗したりします。性欲低下や性交の失敗を繰り返すと悪循環に陥り、EDになることがあります」。
女性にしてみると、全く自覚のない行為でも、男性はEDに陥ってしまう。そのため、治療ではパートナーの協力が欠かせない。「治療法は、バイアグラの内服とカップルのカウンセリングです。お互いの生活全般の意見や不満の調整、さらに性行為に関する気持ちや、相手にしてあげられることなどを聞いて調整します。もちろん女性がマグロ状態では良くないことや、雰囲気づくりの重要性を理解してもらえるよう説明します」。
女性にできるちょっとした工夫や心掛けは、次のようなもの。(1)2人の時間をつくる(2)休日の朝を利用する=男性は朝の方が勃起しやすいため、夜その気にならないときは、休日の朝を活用する(3)スキンシップを楽しむ(4)体位を工夫する(5)積極的に働きかける=服装や化粧などをパートナーの好みに合わせたり、手や口で性器への刺激を試したりする(6)環境を変えてみる=ホテルや旅行へ行くなどセックス環境を変えてみる。
心因性のEDは決して男性だけの問題ではないのである。
【ジャーナリスト 松井宏夫】
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