【第83回】
「良いストレス」で耐性づくり
運動
ストレス病を早く治したり、予防するにはストレスに強い体をつくることが何より重要になる。「それじゃあ、休日には休養をしっかりとろう」と、誰もが考える。
「休日にゴロゴロしているだけでは、逆に疲れが増したと感じる人が多いはずです。それは休養になっていないのです」と指摘するのは初台関谷クリニック(東京都渋谷区)の関谷透院長だ。
では、どうするといいのか。「私は積極的な休養を勧めています。動かない生活ではなく運動をして欲しいのです。ただし、強すぎる運動は“悪いストレス”になり、適度な運動は“良いストレス”になります。その良いストレスになる運動こそウオーキングです」。
ウオーキングには気分転換ということのほかに、頭の働きを良くする効果がある。筋肉と脳は神経を介して結ばれており、常に情報のやりとりをしている。筋肉を動かせばそれだけ情報量と情報伝達が多くなり、確実にストレス耐性が上向いてくる。
運動量としては、高血圧治療に導入されているニコニコペース運動がお勧め。疲労物質の乳酸はある程度の運動時から過激に増加するが、その時点を超えない運動強度こそ、ニコニコペース運動なのである。
目安となるのは運動中の脈拍数。目標となる脈拍数は次の計算式で導き出される。138−(あなたの年齢÷2)=目標脈拍数。一定速度で5分間歩いてストップする。すぐに15秒間脈拍測定、それが計算とピタッとくればOK。32−(あなたの年齢÷8)=運動直後15秒間の脈拍数。
たとえばあなたが40歳としたら、運動直後15秒間に脈拍数が27になる程度の強さの運動がピッタリなのである。この適度運動を1日30分程度行っていると、ストレスに強い体ができあがってくるはずである。
【ジャーナリスト 松井宏夫】
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