【第27回】
原因部分を焼く治療法も開発
不整脈(下)
不整脈の検査ではまず心電図検査が行われる。長時間にわたって心電図をとるホルター心電図検査が行われることもある。その波形から不整脈の種類が分かる。怖い不整脈か怖くない不整脈かの見極めが、治療法を決めることになる。
「不整脈の多くは心配のないものですが、心房細動、心室細動、心室頻拍など危険な不整脈は治療が必要。他の心臓病がある人は種類、程度にかかわらず治療の対象になります」と福生吉裕・博慈会老人病研究所(東京都足立区)所長はいう。
よく知られるペースメーカーは徐脈(脈が異常に遅い)があり、失神などの症状がある時、治療の第1選択になる。電気刺激を発する小さな本体(電池)と、その刺激を心臓に伝えるリード(電線)の埋め込み手術をする。鎖骨の下あたりを切開するが、局所麻酔で簡単にすむ。
心臓のどの部分が不整脈の原因かを探し出し、その部分を焼き切ってしまうカテーテルアプレーションという方法も開発されている。
「心臓までカテーテル(細い管)を送り込んで、その先端から高周波を流し、頻拍の原因になっている筋肉を焼く治療法です」と福生所長。WPW症候群や心室頻拍など危険な不整脈に対して行われる。致命的な不整脈が起きても、感知して止める植え込み型徐細動器と呼ばれる装置を体内に入れることもある。
薬物療法は、心臓の働きにかかわる神経に作用して不整脈の発生を抑える抗不整脈薬が使われる。副作用もあるので、服用中は定期的な診察を受ける必要がある。
加齢も不整脈の危険因子となるため、完ぺきな予防対策はないが「心臓に負担をかける過労、睡眠不足、ストレス、暴飲暴食、喫煙を避ける心がけは大切です。自覚症状のない不整脈もあるので1年に1度は心電図検査を受けてみては」と福生所長はアドバイスする。
【ジャーナリスト 小野隆司】
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