【第40回】
小学生5人に1人が発症の恐れ
子供の生活習慣病(上)
生活習慣病は原因の大半が長年の生活習慣にあり、一般に30歳代以上に発症しやすくなる病気の総称である。この生活習慣病が子供にも押し寄せている。
今年の3月、近江八幡市の教育委員会が小学5年生を対象にした血中コレステロール検査値を発表した。同教育委員会は92年以来、毎年5年生の血中コレステロール値を調査している。今回の結果は正常値だったのが60・1%、要注意が19・2%、大人なら高脂血症と診断される検査値を示した割合が20・7%にも達している。小学5年生で5人に1人が生活習慣病の恐れがあるという、とんでもない結果になっている。
日本体育協会公認スポーツドクターで健康診断にも詳しい中原英臣・山野美容芸術短大教授は「生活習慣病を招く3大要素は食生活、運動不足、ストレスですが今の子供たちは、この3つとも問題を抱えているということでしょう。また生活習慣病への取り組みは、幼児期から必要になっています」と分析する。
厚生労働省では10年以上前から小児生活習慣病というカテゴリーを設け対策に乗り出しているが、改善傾向はあまりみられない。
現在、生活習慣に起因する2型糖尿病になる子供は10万人に2人程度いて、昔は少なかった胃潰瘍(かいよう)、十二指腸潰瘍になる子供が珍しくなくなった。3歳で胃潰瘍になった例も報告されている。
子供の生活習慣病を考える場合、まず食生活がクローズアップされる。「過食や脂肪分の摂取過多もありますが、それよりもバランスの取れていない食事内容が問題です。学校給食保健会のデータでは、1週間にとった食品の数が40品目以下という子が1割もいます。1日30品目が望ましいのに差がありすぎます」と中原教授はアンバランスを指摘する。
同保健会が調べた給食の残食率(小学1年生)では緑黄色野菜が40%、淡色野菜が30%と高い。煮魚や豆類も20%の子どもが残す。やはり高脂血症になってもおかしくない。
【ジャーナリスト 小野隆司】
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