【第47回】
セキ、タン、息切れで危険度チェック
COPD(中)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の典型的自覚症状は、セキ・タンおよび息切れ。セキ・タンが多い人、息切れしやすい人、中高年の人、喫煙歴の長い人への危険度チェックというものがある。
(1)40歳以上ですか?(2)1日平均の喫煙本数と喫煙年数をかけると400を超えますか?(3)タンがからむようなことがありますか?(4)かぜをひくとゼーゼー、ヒューヒュー、音がするなど、急に息苦しくなることがありますか?(5)重い荷物を持ったり、駅の階段を上がったりすると息切れがありますか?(6)普段の生活でどうきを感じることがありますか?(7)夜、呼吸が苦しく、胸が押される感じで目が覚めることがありますか?(8)子どものとき、ぜんそくといわれましたか?(9)家族に、ぜんそくか息切れの人がいますか?(10)家族や職場の空気や環境に問題(喫煙者がいる・交通量が多い・ほこりが多いなど)がありますか?
(1)以外に「イエス」が1個以上あるとCOPDになる可能性がある。(3)か(5)に思いあたる人はCOPDの典型的な症状だけに1度診察を受けたほうがいい。
日本呼吸器学会のCOPDに関する治療ガイドラインの作成委員でもある木田厚瑞・日本医科大教授(同大呼吸ケアクリニック所長)は「スパイロメーターと呼ばれる検査器を使うと診断および進行度が容易につきます。COPDはぜんそくや年齢のせいなどと誤解する面もあって、かなり進行してから発見されるケースが多い」という。
スパイロメーターは吐き出される空気(1秒量)を測定し、吸い込んだ空気(最大量)との比率で判定する。70%以下になるとCOPDが疑われる。スパイロメーターはどの医療機関にもあるわけではないが、備えるところは増えてきている。「風邪でもないのにセキ・タンが出る、ちょっとした動作で息切れするなら、スパイロメーター検査をぜひ受けてみて下さい」と木田教授は勧める。
COPDは重症化すると酸素ボンベが手放せなくなるなど生活の質(QOL)を落とす。当然、寿命にも大いに関係する。
【ジャーナリスト 小野隆司】
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