【第43回】
温経湯で排卵機能回復
月経不順(1)
生理が不規則で予定がたたない、ダイエットをしたら体重も落ちたけど、生理も止まってしまった。こんな悩みを持つ女性が増えている。月経不順である。
大阪医大産婦人科の後山尚久助教授によると「月経不順にも月経が遅れるとか、2〜3カ月に一度しか来ないという人もいれば、3年もないという人までいろいろな程度があります。その中で一番重症なのが無月経です。不規則でも月経があればホルモンの分泌が乱れている段階ですが、月経がないというのは排卵がないということ。つまり、不妊症になるのです」。
その背景にあるのがダイエットやストレス。過激なダイエットは、体重減少と同時に無月経を起こす。最近では、高校生ぐらいから無月経になる人がいるという。一方「ストレスは体に影響を及ぼしますが、ホルモンの中で最初に影響を受けるのが性ホルモン。甲状腺や副腎皮質から分泌されるホルモンは命にかかわりますが、性ホルモンは命にはかかわらないので、一番最初に犠牲になるのです」。
女性も仕事を持つ時代。学生時代まではノンビリ過ごしていたのが、社会に出た途端、ワッとストレスに襲われ「性ホルモンの分泌が低下して、無月経になる」ケースが増えているという。「若いからと、ほっておくと、赤ちゃんを欲しくなった時にどうにもならなくなります。排卵できるようになるまでにはかなり時間がかかるので、若いころから治療しないといけないのです」と後山助教授。こんな時に昔から効果があるといわれてきたのが、温経湯(うんけいとう)だ。
後山助教授によると「西洋薬でも無理に排卵させることはできるのです。しかし、自然に排卵できる状態になるわけではないので、治療をやめれば元に戻ることもあるし、それぞれに副作用もあります。その点、漢方薬は不摂生など何かの原因で失われた排卵機能を元に戻して回復させることができるのです」と語っている。
つまり、漢方薬は排卵機能を元に戻し、自然に排卵できるようにしてくれるのだ。
【ジャーナリスト 祢津加奈子】
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