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2004/11/29付紙面より
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「競馬の祭典」日本も
レース部 高木一成記者
昨日の東京競馬場ではジャパンC、ジャパンCダートと、2つのG1レースが行われた。中央競馬で1日に2つのG1競走が施行されるのは初めての試みだった。創立50周年の日本中央競馬会(JRA)が「ゴールデンジュビリーデー」(「50周年記念」といった意味)と銘打って行った企画だ。招待された外国馬の頭数、レベルがやや物足りなく感じたが、それでもイベントとしては面白いものだった。入場者前年比145%は、素直に、競馬ファンがこの日に期待していた結果とみていいだろう。
だが、せっかくの試みも今年1年限り。来年は従来通り土曜日にJCダート、日曜日にジャパンCに分かれることがすでに発表されている。せめて、当日に来場者アンケートか何かで、G1同日開催に対する声を聞いてみてほしかった。
「来年は元に戻っちゃうんだ? ぜひ、またやってほしいよね。日本はG1を小出しにするけど、一緒の方がファンの印象も大きいでしょ」。先週の栗東トレセンで、この話題に思った以上の反応を示してくれたのが武豊騎手だった。世界に目を向ければアメリカのブリーダーズCが、1日8つのG1が組まれる「競馬の祭典」として有名。日本馬も毎年出走している暮れの香港開催も4つのG1が行われ、注目度は高い。世界各国の競馬を見ている武豊騎手だからこそ、日本の競馬ファンにもっと競馬場に足を運んでもらう工夫がほしいと感じているようだ。
現在、中央競馬には21個のG1レース(他に障害戦のG1が3個)があるが、あまりの乱立により、興味の薄くなったレースもある。例えば翌年のクラシックにつながりにくくなった2歳馬G1。現在は2週にわたって牝馬限定の阪神JFと、牡牝混合の朝日杯FSが続くが、これなどは同日開催にして「2歳G1デー」としてしまうのも手だろう。競馬場間でG1開催数のバランスがあるなら、1年ごとに今やっている中山と阪神で交代してもいい。
JRAとしてはG1レースの日程を分散させることによって、売り上げを平均的に高く保てる。売る側の理論としてはそちらが正しいとも思う。ただ、極論で言えば、馬券を買うのが好きな人は、G1でなくても買う。それよりも「この日の競馬すごそうだ」「絶対競馬場に行って見たい」と思わせる特別な1日を印象づける方が、長い目でみて新たなファン獲得につながると思う。
また、武豊は「有馬記念の日に未勝利戦なんていらないんじゃない。1Rから1000万条件でスタートして、午後にG3、G2って並べて組んだっていい。いい馬ばかり集めてメーンの有馬に向けて盛り上げていくのも面白い」とも話していた。G1同士組むのが無理なら、これもひとつの案だろう。以前と比べて人気が下がっているのは、廃止が相次ぐ地方競馬ばかりではない。くしくも地方競馬の再生に手を挙げているライブドアの堀江社長が口にしていた「ワクワク感」。こんな形で演出するのも手だと思うが。
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◆高木一成(たかぎ・かずあき)
97年入社。レース部中央競馬担当、販売局、再びレース部。現在、中央競馬担当。東京出身、31歳。
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