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2005/01/22付紙面より
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結婚商売次の手は
文化社会部 松田秀彦記者
プライベートの切り売りも、ここまでくれば、たくましささえ感じてしまう。
杉田かおる(40)が、日産グループの創始者の孫で投資会社社長の鮎川純太氏(44)と結婚した。13日発売の週刊文春の記事で交際が明るみに出た。その前日12日に、所属事務所に取材を申し込んだが、応答はなかった。事務所関係者と連絡を取った記者に聞くと「プライベートなことには答えることができない」と言われたという。杉田はここ数年、バラエティー番組で「本音タレント」として人気を集めてきた。私生活の仰天エピソードを平気で口にすることも多い。対応には違和感を持った。
翌13日、夕方にマスコミ各社に、結婚を報告するファクスが届いた。杉田らしいユーモラスな表現もあったが、結婚に至る経緯など事実関係が全く分からない内容だった。この件に関して、自分の口から報告する機会も設けないともあった。杉田本人はもちろん、所属事務所関係者も相変わらず、取材に応じる様子はなかった。違和感は、増すばかりだった。相手が財界関係者だから気を使っているのか。それとも別に、理由があるのか。
答えは、ファクスから数時間後に見つかった。翌14日に放送するTBSのバラエティー番組「中居正広の金曜日のスマたちへ」の中で、杉田が結婚について語り、披露宴の様子などを独占放送する段取りになっていたことが分かったからだ。その番組に対しての“義理”もあって、放送終了までは口を閉ざすつもりだったのだ。
関係者によると、杉田の同番組への出演料は、かなり高額だという。自分のプライベートをしっかりと“商品化”して、がっちり稼ぐ。テレビ番組の出演料を主な収入源にしているタレントにとって、絶好の機会でもあったわけだ。放送前に、ペラペラと自分がしゃべってしまい、番組の“価値”が下がることは、どうしても防がなければならなかったのだ。ちなみに同番組の中で、夫の鮎川氏の映像は、あえて紹介しなかった。今度は別の番組で、ツーショットの独占公開でも企画しているのだろうか、と考えてしまう。
その後も、一銭の収入にもつながらない結婚会見は行わなかった。その代わりに、テレビ番組や出演映画の舞台あいさつで、結婚話を披露した。「笑っていいとも!」ではウエディングドレス姿で登場し、タレントたちの質問に答える“会見”を行った。映画の舞台あいさつでは、自分から結婚の話題を切り出し、新婚生活の様子を延々としゃべり続けた。映画のプロモーションとして舞台あいさつに立っていた共演者たちが、はしゃぐ杉田を、どこか冷めた表情で見つめていたのが印象的だった。
幼いころから子役で活躍し、芸能界でお金を稼ぐという感覚は、早くから身につけていた。親が借金を抱えたり、所属事務所の倒産で巨額な借金を背負うなど、お金の苦労は嫌というほど味わった。そうした経験が、私生活も商売道具として使う商魂たくましい現在の仕事ぶりにつながっているのだろう。タレントという商売は、いつまでもそうした仕事ぶりでは人気は維持できない。次に、どんな手を打ってくるのか楽しみだ。
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松田秀彦(まつだ・ひでひこ)
文化社会部。94年入社。編集局写真部を経て96年春から文化社会部。映画、音楽を中心に取材。東京都生まれ、千葉県育ち。35歳。
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