民主、爆弾告発「武部氏二男に3000万円」
ライブドア前社長堀江貴文被告(33)が昨年8月、出馬した衆院選公示直前に、自民党武部勤幹事長(64)の二男に対し、選挙コンサルタント費用名目で3000万円を振り込むよう社内メールで指示していたとの疑惑が浮上した。メールを入手した民主党永田寿康衆院議員(36)が16日、衆院予算委員会で「爆弾告発」した。武部氏は全面否定した。「我が息子」が「実の息子」に巨額マネーを振り込んでいたのが事実なら、公職選挙法に抵触する可能性もあり、大問題に発展する可能性も出てきた。
永田氏はこの日午前、衆院予算委員会で「ライブドア社内でやりとりしたメールを紹介したい」として、堀江被告が社内関係者に送ったという問題のメールを読み上げた。永田氏によると昨年8月26日午後3時21分35秒に発信され、武部氏の二男に対し「おそくても31日できれば29日までに3000万円を振り込むよう手配してください」などと書かれている。
「選挙コンサルティング費」で処理することや、前回と同じ口座に振り込むことも指示。前取締役宮内亮治被告(38)の指示を仰ぐことまで記している。永田氏は「『我が息子』と持ち上げた人と実の息子が3000万円のやりとりをしたことが、メールに書いてある」と指摘した。
堀江被告は昨年の衆院選に広島6区から無所属で出馬。武部氏が応援演説で「我が息子」と叫ぶなど特別待遇を受けた。メール発信日は、広島県府中市内などで活動。携帯電話を持ち、車内や飲食中、随時メールを確認していた。
堀江被告は二男と以前からの友人。振り込みが事実なら公職選挙法の事前買収などに抵触する可能性があり、またライブドアの金を振り込んだ場合、商法の特別背任にもあたる可能性も出てくる。
永田氏は同委員会で「与党幹事長が『堀江ブラックマネー』で汚染されていたかもしれない重大な事件です」と強調。「公職選挙法上、3000万円ということになれば(法定費用を超え)当然許されない。堀江氏が、自民党から異例の好待遇を与えられたのは、こうした抜き差しならぬ関係があるからではないか」と話した。
武部氏はこの証言を受け「事実ではない。予算委員会の理事が直接(二男と)話している」と全面的に否定。ただ、表情はこわばり、歯切れが悪かった。夕方には小泉純一郎首相(64)や弁護士と協議し、進退問題を問う記者団の呼び掛けに無言で去った。二男も一部メディアに対し「身に覚えのない話」などと否定した。
永田氏によると、メールは約10日前、親しいフリーの記者を通じ、信頼できる関係者から入手したという。証言に国会内で会見した永田氏は、ライブドア側から二男に対し、別に3000万円規模の送金が行われたことを示すメールもあると発表。さらなる「隠し玉」の公開もにおわせた。
[2006/2/17/08:15 紙面から]
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