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国産ハードボイルド草分けの生島治郎氏死去

生島治郎氏

 日本のハードボイルド小説の草分けとして人気を集めた作家の生島治郎氏(いくしま・じろう、本名小泉太郎=こいずみ・たろう)が、03年3月2日午後11時44分、肺炎のため都内の病院で死去した。70歳。中国・上海生まれ。自宅は東京都大田区千鳥2の4の11。葬儀・告別式は5日午後1時半から、東京都大田区南馬込1の48の2、萬福寺梶原殿で。葬儀委員長は作家の大沢在昌氏。喪主は弟の小泉次郎(こいずみ・じろう)氏。

 早大卒。雑誌「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」編集長を務め、作家結城昌治氏らを育てた。米作家レイモンド・チャンドラーの影響を受け「傷痕の街」で作家デビュー。直木賞を受賞した「追いつめる」は「国産ハードボイルドの名作」と評された。韓国人女性との恋愛を描き、映画化された自伝的小説「片翼だけの天使」などでも話題になった。日本推理作家協会理事長を務めるなど、エンターテインメント系作家の取りまとめ役でもあった。最近は入退院を繰り返していた。


関係者悲しみの声

 作家・大沢在昌氏 中学3年のときにハードボイルド小説に対する質問状とも、ファンレターともつかないような手紙を出したことがあった。便せん8枚もの返事が返ってきた。以来、作家としての生き方も含めて師とみてきたし、目標だった。酒は全く飲まず、フレンチローストのコーヒーとたばこが好きだった。親分肌で強引なところもあったけど、パーティーで1人の人がいると必ず声をかける。見ていないようでいて、気配りをしてくれた。日本ミステリー界の歴史の中で本当に大きな存在だった。

 作家・北方謙三氏 いつ来るだろう、いつ来るだろうと思っていたが、とうとう来てしまった、という思いだ。我々ハードボイルド作家にとってただ1人ともいえる先達。本当にかわいがっていただいた。酒が飲めなくても、酒の席で話すのが好きな人だった。

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