美人作家で泉鏡花文学賞を受賞した鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ、本名松尾=まつお・めぐみ)さんが04年4月11日未明、心不全のため東京都内の自宅で死去したことが14日、分かった。鷺沢さんは1人暮らしで、12日に自宅を訪れた知人が亡くなっているのを発見した。35歳。東京都出身。自宅は公表していない。葬儀・告別式は近親者で営む。喪主は未定。
87年、高校3年生で書いた「川べりの道」で文学界新人賞を18歳で受賞して作家デビュー。透明感のある柔らかな文体でつづる作品が人気を集めた。20歳の時、祖母が韓国人であることを知り、24歳で韓国に留学した。92年「駆ける少年」で泉鏡花文学賞。作品に「葉桜の日」「君はこの国を好きか」など。
首吊り自殺だった
◆11日未明に死亡した作家の鷺沢萠さん(さぎさわ・めぐむ、本名・松尾めぐみ、享年35)は自殺だったことが15日、警視庁の調べで分かった。調べによると、鷺沢さんは東京・目黒区の自宅で1人暮らしだったが、12日夜に友人が鷺沢さん宅を訪れたところ、トイレ内で首をつって死亡しているのを見つけたという。遺書は見つかっておらず、警視庁が動機などを調べている。
担当編集者は「新作の評判もよく、自殺の原因は思い当たらない。一瞬の気の迷いとしか思えない」と話している。鷺沢さんは自身のホームページで日記を記しており、今月1日には「風邪っぴき」のタイトルで「体温は38度」と発熱からくる体調不良を訴えていた。7日には市販の風邪薬をひと瓶飲み干したことも明かし「しつこいな、今回の風邪。なんか、ずーっとだるい」などと書き込んでいた。
利重「残念です」
鷺沢さんの前夫の利重剛は14日夜に悲報を聞いた。「突然のことで驚いています。残念です。ご遺族の方にお悔やみを申し上げます」と所属事務所を通じてコメントした。離婚から10年以上がたっているが、鷺沢さんとは年に1度はメールで連絡をとっていた。「元気ですか?」といったあいさつ程度の内容だったという。