映画やテレビで活躍したベテラン俳優の三橋達也さん(みはし・たつや、本名同じ)が04年5月15日午前0時29分、急性心筋梗塞(こうそく)のため東京都中央区の病院で亡くなったことが17日、分かった。80歳だった。
4月30日に都内の自宅で「胸が苦しい」と訴えて倒れ、救急車で病院に運ばれた。その後、小康状態が続き、14日には病院側が「そろそろ点滴を外してもいいでしょう」というまで回復の兆しがみえたが、深夜に急変し、長男や実姉らにみとられて息を引き取った。
84年に心機能障害で緊急入院したことがあり、心臓に持病を抱えていた。一昨年12月に妻町子さん(元女優安西郷子)が亡くなってから、元気がなくなった様子だったという。
シベリア抑留生活を経て、47年に帰国。51年に映画デビューした。市川崑監督「こころ」(55年)で注目され、黒沢明監督「悪い奴ほどよく眠る」(60年)「天国と地獄」(63年)で好演。米映画「トラ!トラ!トラ!」(70年)では日本海軍の参謀を演じて国際的にも名を高めた。テレビではNHK「連想ゲーム」のレギュラーを長く務め、土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー」で79年から00年まで十津川警部役で三十数作に出演。最近もNHK朝ドラ「まんてん」(02年)北野武監督の映画「Dolls」(03年)に出演するなど活躍。最後の作品は公開中の「CASSHERN(キャシャーン)」だった。
64年に生後9カ月の長女が、三橋さんらの留守中にベッドから落ちて窒息死する悲劇も経験した。趣味のクレー射撃歴は50年以上。指導員の肩書を持ち、一時は五輪を目指したほどで、芸能文化人ガンクラブの理事長も務めた。また、83年には南麻布の自宅跡に撮影スタジオ「有栖川スタジオ」を借金をして建設。「男のロマン」と話題となった。
写真=三橋達也さん