年度代表馬はインパクト!得票率97・9%
昨年、21年ぶりの無敗3冠を達成したディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が、年度代表馬に輝いた。「2005年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が10日、東京・港区の六本木事務所で開かれ、昨年社会現象まで引き起こしたインパクトが285票(満票291票)を獲得した。授賞式は、23日に都内のホテルで行われる。また、競走馬部門はすべて関西馬が独占。これは87年に「JRA賞」となって以来初めてのケースで、関東馬不振の状況があらためて浮き彫りになった。
圧倒的な末脚で世間に衝撃を与えたディープインパクトが、またひとつ新たな勲章・年度代表馬のタイトルを手に入れた。84年シンボリルドルフ以来となる、21年ぶり史上2頭目の無敗3冠達成は、年度代表馬として文句のつけようのない実績だった。
成績だけでなく、競馬人気を盛り上げた点でも功績は大きい。ダービーでは歴代最高となる73・4%の支持率を集めた。等身大像の登場、NHKでのドキュメント番組、東大でのシンポジウムなど、これまでのスターホースの枠を飛び越えて、「インパクトフィーバー」は社会現象にまで発展した。
最優秀3歳牡馬部門は当然満票の291票。年度代表馬部門では、有馬記念で先着を許したハーツクライに6票入ったが、それでも得票率97・9%の285票と圧倒的な支持を得た。「名誉ある賞を頂いて、非常にありがたく、感無量です。自分の馬でもあり、みんなの馬、そういう立場まで上り詰めたのは今までにない経験です。これからも賞に恥じないよう頑張っていきたい」。年度代表馬賞を初受賞となる池江泰郎師(64)は、今年のさらなる活躍を誓った。
今春の当面の目標は4月30日の天皇賞・春(G1、芝3200メートル)。有馬記念の敗戦をバネに日本最強馬証明を目指す。その先に待つのは世界への挑戦。凱旋門賞など世界最高峰のレースで、日本の代表馬の強さを見せつけてほしい。【高木一成】
◆選考事情 05年度のJRA賞受賞馬は、年度代表馬、各部門賞とも1位馬に3分の1(97票)以上の投票があったため、表彰規則によって自動的に決定した。満票(291票)での選出は最優秀3歳牡馬部門のディープインパクト1頭だけ。もっとも接戦となった最優秀3歳牝馬部門は、シーザリオが147票、ラインクラフトが138票とわずか「9票差」だったが、得票順のまますんなりと決定した。昨年ホッカイドウ競馬所属のコスモバルクが選ばれた特別賞は、今年は特に候補が挙がらなかった。
◆投票有資格者 全国の競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友含む)。今年は291人による投票で決定された。
[2006/1/11/08:06 紙面から]
写真=05年10月23日、菊花賞を制し無敗の3冠に輝いたディープインパクト
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