逃げの大塚引退「次の夢」は調教助手
現役最高齢(平地)の大塚栄三郎騎手(52)が引退を決意した。板前から転身した異色の存在で、穴馬ドウカンヤシマなどで重賞15勝を挙げた。抜群のスタートと職人かたぎの騎乗ぶりにファンも多かった。今後は調教助手転身を希望しているが、障害も多く荒波に直面している。
52歳の職人がターフを去る。いぶし銀の技で重賞15勝を挙げた大塚だが、2年前から騎乗依頼が激減。一昨年は2クラ、昨年は1度もレースに乗ることはなかった。04年2月から藤沢和厩舎の調教を手伝いながら調教助手の道を模索していたが、願いはかなわず1年8カ月でリーディングステーブルを離れた。来年度の免許更新手続きはせず、2月でジョッキーを引退する。「できればGTを勝ちたかったけど、普通の人よりは良かったかな。藤沢厩舎で働き始めたころから、やめる決心はしていた。夢はかなえたから、この次の夢を実現したい」と心中を語った。小学校の時に騎手の道を志した。中学卒業後、3年間の板前修業を経て18歳で中山競馬場の吉野厩舎に入門。抜群のスタートから先行逃げ切りを得意とした。全盛期はドウカンヤシマ、ミスターブランディ、ハシノケンシロウ、ヒダカハヤトといった穴馬でしばしば大穴をあけた。
今後は調教助手転身を希望している。2日に1度は調整ルームに通い、体づくりは怠らない。助手の空きが出る保証はなく、高齢による高賃金も障害になるが、ベテランの経験を必要とするトレーナーに第2の人生を託す。
[2006/1/20/09:06 紙面から]
写真=84年1月5日、ドウカンヤシマで日刊スポーツ賞金杯を制した大塚栄三郎騎手
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