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  03年エリザベス女王杯
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「切れ」にこだわった武豊の“技あり”騎乗

 武豊の「技あり」が決まった。2頭の激しいたたき合い。誰の目にも「力」と「力」の勝負に映ったはずだが、実は力勝負を挑んだのは幸だけ。武は最後までグルーヴの「切れ」にこだわった。それを証明したのが残り200メートルでの動きだ。

 内からスティルが馬体を寄せにくると、とっさに外へ開いた。2頭の間に1頭分のスペースができる。この“間”が、18センチ差の勝利を呼び込んだとみて間違いない。「並んで勝負根性を引き出す」という幸の“誘い”をいなして、切れ味勝負へ持ち込むあたりは、さすがだ。

 残り50メートル。再び並びかけた時には、半馬身ほど前へ出ていた。馬体を離して一瞬にかわす。ゴール前で盛り返されたのを見ても、最初からぴったり併せていたら、どうなっていたか分からない。競り合いの中での冷静な判断が、グルーヴに悲願のG1制覇をもたらした。

 また、道中の位置取りも理想的だった。1度も外からかぶされることなく、気分良く流れに乗せた。向正面でレディパステルのプレッシャーを受けた(その影響で少し掛かった)スティルインラブとは対照的。1周目のスタンド前で、意識的に外めへ出したコース取りも、気難しいグルーヴの性格を考えてのこと。力勝負では足りない部分を、すべて武豊がカバーした。

 一方、スティルインラブも力は見せた。人気を背負っているだけに、正攻法の競馬は責められない。競馬に勝ってユタカに負けた。そんな印象を受けた。【水島晴之】


着順枠番馬番馬  名性齢 斤量騎手
147アドマイヤグルーヴ牝354.0 武豊
235スティルインラブ牝354.0
3814タイガーテイル牝456.0 ジレ
423レディパステル牝556.0 蛯名
5815ローズバド牝556.0 横山典
659ダイヤモンドビコー牝556.0 ペリエ
758ヤマカツリリー牝354.0 安藤
811アナマリー牝456.0 スミヨン
922オースミハルカ牝354.0 川島
1046ヘヴンリーロマンス牝354.0 松永
11712トーワトレジャー牝656.0 上村
1234メイショウバトラー牝354.0 武幸
13611ショウナンバーキン牝556.0 四位
14610シンコールビー牝354.0 佐藤哲
15713スマイルトゥモロー牝456.0 吉田
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