1着スティルと2着グルーヴの差は「完成度」
スティルの「力」が、アドマイヤの「切れ」を封じた。幸と武豊。3角から4角にかけて、両者の駆け引きは実に見応えがあった。前半1000メートルは59秒8。流れは遅い。ここで幸が仕掛けた。外からマクると見せて、タイムウィルテル、ピースオブワールド、レンドフェリーチェを動かしにかかる。内の3頭は被されるのを嫌って、当然ペースを上げる。12秒1から11秒7へ。これが狙いだった。スローの瞬発力勝負では、グルーヴに分がある。少しでも後続に脚を使わせたい。この作戦が見事に当たった。他馬が動いたところでひと息入れ、タイムウィルテルが下がってくると一気に前へ出た。
一方、武豊はマイペースを貫いた。幸の動きに幻惑されることなく、ぎりぎりまで追い出しを我慢した。一瞬、仕掛けが遅れたようにも見えるが、グルーヴの武器である「切れ」を生かすには、あれでいい。レース後「前走よりいれ込みがきつかった」と話したように、まだ精神的、肉体的にも未完成な部分が多い。乗り役の小さなアクションで暴走する危険だってある。もし、スティルが仕掛けた時、一緒に動いていたら2着も危なかった。自分で動いて勝つだけの力は、まだ付いていない。
早めに動いて「力」の勝負に出た幸。「切れ味」を信じた武豊。両者とも馬の特性を生かし、100%の競馬をした。あの3/4馬身差は、完成度の違いとしかいいようがない。【水島晴之】
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 |
斤量 | 騎手 |
| 1 | 8 | 17 | スティルインラブ | 牝3 | 55.0 |
幸 |
| 2 | 5 | 10 | アドマイヤグルーヴ | 牝3 | 55.0 |
武豊 |
| 3 | 7 | 14 | ヤマカツリリー | 牝3 | 55.0 |
安藤 |
| 4 | 1 | 2 | ピースオブワールド | 牝3 | 55.0 |
福永 |
| 5 | 3 | 5 | マイネサマンサ | 牝3 | 55.0 |
大西 |
| 6 | 2 | 3 | オースミハルカ | 牝3 | 55.0 |
川島 |
| 7 | 2 | 4 | メイショウバトラー | 牝3 | 55.0 |
武幸 |
| 8 | 6 | 11 | メモリーキアヌ | 牝3 | 55.0 |
角田 |
| 9 | 4 | 8 | レンドフェリーチェ | 牝3 | 55.0 |
中舘 |
| 10 | 4 | 7 | ヤマニンスフィアー | 牝3 | 55.0 |
二本柳 |
| 11 | 6 | 12 | ミルフィオリ | 牝3 | 55.0 |
柴原 |
| 12 | 7 | 13 | スターリーヘヴン | 牝3 | 55.0 |
池添 |
| 13 | 5 | 9 | チューニー | 牝3 | 55.0 |
後藤 |
| 14 | 8 | 18 | タイムウィルテル | 牝3 | 55.0 |
吉田 |
| 15 | 7 | 15 | タンザナイト | 牝3 | 55.0 |
秋山 |
| 16 | 3 | 6 | レマーズガール | 牝3 | 55.0 |
佐藤哲 |
| 17 | 8 | 16 | ベストアルバム | 牝3 | 55.0 |
渡辺 |
| 18 | 1 | 1 | トーセンリリー | 牝3 | 55.0 |
藤田 |
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