藤田意地の1発も磐田逆転負け/ACL
<アジアチャンピオンズリーグ:水原2−1磐田>◇20日◇水原W杯スタジアム◇1次リーグ第4戦
磐田MF藤田俊哉(33)が意地の1発を見せた。前半4分に先制弾。若手中心のこの日のチームを引っ張り前半の攻勢を導いた。試合は1−2で逆転負け、アジア王者の夢は破れたが、今季ここまで先発出場のチャンスに恵まれなかったうっぷんを晴らし、存在感を見せつけた。
無念の1次リーグ敗退の夜に、藤田が執念のゴールで気を吐いた。開始わずか4分だった。右CKから西が、目の前の太田に預ける。そのまま太田が上げたクロスからゴール前で混戦に。GKがはじいたところに藤田が飛び込み、右足で押し込んだ。瀬戸際の決戦で、値千金の先制点。屈辱の逆転負けにも、藤田の存在感は抜群だった。
この試合にかけていた。今季は、右ふくらはぎの負傷で出遅れたとはいえ、これまでのリーグ、ACL全9試合で、先発出場はわずか3試合。13日の千葉戦では、ベンチ外となる悔しさも味わった。山本監督からは「ジェフの試合は攻守にすごく激しいので、最後に間延びしたときに走れる選手をサブに持っておきたかった」と説明された。運動量には自信を持っている藤田が、心底納得できるはずがなかった。
相性もよかった。磐田の過去の水原戦4試合での全4得点中、2点が藤田のゴールだった。藤田が決めた試合では負けていないというデータもあった。「アジア王者となって、世界の強豪クラブと戦いたい」と欧州挑戦を半年で切り上げて、磐田に戻った藤田は、負ければ終わりのこの試合での先発にかけていた。
それでも、ホームの大声援に後押しされた宿敵水原は、しぶとかった。後半に2点を奪われて逆転負け。磐田の復権のために奮闘した藤田の思いは、かなわなかった。ぼう然とピッチを後にする選手たち。休む間もなく、24日にはアウエーでの鹿島戦が待っている。
[2005/4/21/11:01 紙面から]
写真=水原戦で先制点を挙げたMF藤田
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