富士宮北4強!17K&満塁弾だ/高校野球
<全国高校野球静岡大会:富士宮北6−3静岡>◇27日◇草薙球場ほか◇準々決勝
富士宮北が6−3で第1シードの静岡を破り、23年ぶりの4強入りを決めた。バックの好守にもり立てられたエース佐野雄大(3年)が17奪三振の力投。7回には9番小泉晃太遊撃手(1年)が、満塁弾を放ってとどめを刺した。
この勢いは本物だ。1年生の満塁弾に、エースの17奪三振。第5シード清水東撃破で波に乗った、富士宮北が第1シードをものみ込んだ。3安打6得点のそつのない試合運びに、川原誠司監督(36)は開口一番、「ヒット3本で勝っちゃいましたね」といたずらっぽく笑った。
2回にスクイズで先制して主導権を握ると、エース佐野雄に力がみなぎる。ここまで4試合全完投とは思えない球威ある直球と切れ味鋭い変化球で、強打の静岡から17個の三振を奪った。「清水東戦よりは疲れていなかった。変化球が低めに決まっていたのでよかった」と佐野雄。
バックもエースをもり立てた。6回裏に1点差に詰め寄られ、2死一、二塁のピンチ。ここで中越えを襲った大飛球を、佐野逸人中堅手(3年)が背走してジャンピングキャッチ。春まで捕手を務めていた佐野逸は「捕手でも中堅でも雄大を助けたい気持ちは変わらない。(好捕で)流れを変えられた」。ビッグプレーに元女房役はしてやったりの表情だ。
「うちは守りのチーム。守りでリズムをつくれば本領が発揮できる」という指揮官の言葉通りに、直後の7回表に試合を決めた。3四球を選んで満塁。先制スクイズを決めた外山翔平二塁手(1年)に負けじと、1年生小泉が自身も「信じられない」大仕事をやってのけた。低めの直球を思い切りすくい上げた打球は、静岡の息の根を止める満塁弾。「初球にスクイズを失敗したので、もう思い切りいくしかないと。外山とは先輩たちに負けないくらいの気持ちでいこうと言い合ってました」。
エース、野手陣、1年生。すべてがかみ合っての4強入りだ。川原監督は「ここまできたら失うものはなく、得るものしかない。あと2つ『欲の塊』でいきますよ」と素直に胸の内を明かした。初の頂点へ、宮北は止まらない。【北条貴史】
[2005/7/28/10:53 紙面から]
写真=7回表、満塁本塁打を放った小泉(左)は生還後、次打者と笑顔でタッチを交わす
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